シャガールの命日に南フランスを想う

サンポール・ド・ヴァンスの建物
Madori

Bonjour ! Madoriです。

スペイン、マドリード滞在記の投稿準備中ですが、間に日記をはさみます。

写真は、2年前に訪れた南フランスの美しい村「サン=ポール=ド=ヴァンス」です。

Contents

シャガールの命日

今朝のTwitterで、本日3月28日が画家シャガールの命日であることを知りました。

Marc Chagall(マルク・シャガール )

(1887年〜1985年)

20世紀のロシア(ベラルーシ)出身のフランスの画家。
生涯、妻ベラ(ベラ・ローゼンフェルト)を一途に敬愛していたこと、ベラへの愛や結婚をテーマとした作品を多く製作していることから別名「愛の画家」と呼ばれる。
1950年から南フランスに永住することを決意し、フランス国籍を取得している。

引用元:マルク・シャガール – Wikipedia

「色彩の魔術師」「愛の画家」ともいわれるシャガール。

私がアートに興味を持つきっかけになったのは、シャガールの描く幻想的な色の世界でした。

Madori

暗い世界や退廃的な芸術にのめり込んだ時期もありましたが(笑)

シャガールはロシアで生まれ、パリで活躍しましたが、晩年は南フランスで過ごしました。今日は命日ということで、私たちも実際に訪れたシャガールの足跡を少し紹介したいと思います。

旅の出発点はニースから

シャガールを巡る旅の出発点はニースから。

若い頃に初めてニースを訪れたシャガールは、このコート・ダジュールの海・太陽・花の美しさに魅了されたそうです。

その時の感動を後に描いたのが、『天使の湾』です。

La Baie des Anges

『天使の湾』(1961)

Marc Chagall Lithographs and Signed Original Prints

こちらは、 私たちが訪れた時に撮影した「天使の湾」です。

おっと、また涙腺が緩んでしまいました。南フランスの美しい風景や、スペインの荒涼とした大地の写真や映像をみると自然と涙が出てしまうのです。

生まれも育ちも日本ですが、「帰りたい。」と、思ってしまいます。

島国の閉塞感が潜在的に合わないのだと思います。話がそれましたが、ニースには楽園のような美術館があります。

美術館は1973年に、シャガールがフランス政府の要請で絵画を寄贈したことから生まれました。

旧約聖書をテーマにした大作をはじめ、シャガールの幅広い作品を間近にみることができます。

私たちは、あいにくまだ訪れたことがないのですが、作品だけではなく庭も素晴らしいそうです。

シャガール自ら「エデンの園」をイメージして造らせたという庭には、糸杉やオリーブなど、南フランスらしい植物が植えられています。

南フランスは街を歩いているだけで五感が刺激され楽しいため、雨でも降られないかぎり美術館へ行こうという気にはならないのですが、次にニースに行く機会があったら訪れてみたいと思います。

晩年を過ごした美しい村

ニースから、晩年を過ごしたという美しい村へ。

その村を紹介させていただく前に、シャガールの絵をもう1枚。優しい赤色の世界が描かれています。

Le Cantique des Cantiques Ⅲ

『ソロモン雅歌Ⅲ』(1960)

写真引用元:Marc Chagall Lithographs and Signed Original Prints

これは、シャガールが旧約聖書の「愛のうた」をテーマにした5つの連作のひとつ。

左側に描かれているのは、幸せそうな花嫁と花婿。

まわりには祝福する人々や天使などが散りばめられています。

絵の右中央に描かれているのは、上下鏡のように描かれた二つの街。

  • 下:シャガールの故郷、ロシア(現ベラルーシ)の街
  • 上:晩年を過ごした南フランスの街

この二つの街を同じキャンバスに描いていることから、上に描かれた南フランスの街を、下の故郷のように大切に想っていたことがうかがえます。

この絵を眺めていると、心が幸福感や愛で満たされていくのを実感します。

上に描かれた南フランスの街は、「サン=ポール=ド=ヴァンス」と、いう名の村。

ニースから車で約30分、バスで約50分の場所に、その村はあります。

私たちが村を訪れた時の記事を、ここで改めて紹介させていただきます。

「野外美術館」とも呼ばれるアート溢れる美しい村の風景を、たくさん載せています。

中世の面影が残る街中には、石畳の細い美しい道が続きます。

シャガールが、このような言葉を残しています。

    …il y a une seule couleur…qui fournit le sens de la vie et de l’art. C’est la couleur de l’amour.

    人生と芸術の意味を与えてくれる色が ひとつだけある それは愛の色だ

    素敵な言葉ですね。世知辛い世の中ではありますが、南フランスを再訪する時まで愛ある日々を送りたいと思います。

    Madori

    数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございました。

    ダンナさん

    À bientôt! (またね!)

    著者:木島 俊介
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