東京から日帰りできる距離にある箱根ですが、2泊3日でゆっくり滞在してきました。
旅のメインは、結婚式を挙げた箱根・宮ノ下の富士屋ホテルで10年目の結婚記念日を迎えること。
今回は、その旅の初日の記録で、グルメがメインになります。

よく考えたら、泊まりで旅行をするのはフランスのパリ以来だね。
パリに行ったのは2019年だから、約3年ぶりだ!

久しぶりに泊まりで出かけるということで、近場の箱根ではありますが、海外旅行にでも出かけるような盛り上がりでした。
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箱根・富士屋ホテル宿泊体験記|本館ヒストリックジュニアスイートで過ごす10年目の結婚記念日
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Contents
東京から箱根まで
東京の自宅から箱根までは、レンタカーを借りて行きました。
AM6:00に起床し、AM8:00にレンタカーを借り、いざ箱根!
小田原経由は渋滞に巻き込まれることが多いため、高速は東名厚木IC経由ではなく、東名御殿場IC経由で箱根に向かいました。
途中、港北パーキングエリアと足柄サービスエリアに立ち寄りトイレタイム。
平日ということもあり、下道も高速も渋滞に巻き込まれることなく箱根に向かうことができました。
箱根に到着したのは、AM11:00頃。
久しぶりの箱根の長閑な風景に癒されました。
箱根強羅『田むら銀かつ亭』でランチ

お昼には少し早いけれど、箱根強羅の人気店『田むら銀かつ亭』でランチタイム。
伝統を感じる和のたたずまいが素敵なのです。
行列覚悟のお店ですが、数年前に訪れてとても美味しかったのを思い出したのでした。

初めて訪れたときは1時間以上待ちましたが、今回はコロナの影響も若干あるのか、並んでいるのが5組ほどだったため、30分も待たずに入店できました。

待っている間にメニューを渡され、その間にオーダーするものを決めました。
私もダンナさんも、同じものをオーダーしました。

うわ〜、美味しそう!

オーダーしたのは、豆腐かつ煮・ロースかつ・大海老フライが添えられたお値段以上の「銀かつ重」。
豆腐かつ煮は、豆腐にジューシーな国産豚ひき肉を挟んで揚げた後、土鍋で煮込んだものです。
銀かつ重:¥1,738(税込)
御重に小付け・味噌汁・お新香がついてきます。

並ぶ価値あり!の美味しさにお腹も心も満たされた私たちは、そろそろ目的地である宮ノ下の富士屋ホテルへ向かいます。
『田むら銀かつ亭』のお店のまわりには紫陽花が綺麗に咲いていました。

富士屋ホテルに到着

今回の旅の目的地、箱根を象徴する富士屋ホテルに到着!
ホテル入り口の前まで行くと、ホテルスタッフが駐車場まで車を案内してくださいました。
駐車場は、右の立派な建物(食堂棟)の奥にあります。

チェックインの時間(15:00〜)まで1時間ほどあるので、少しホテル内をぶらぶら歩くことにしました。
ホテルを入ってすぐの廊下に、箱根町の模型がありました。

赤丸で囲んでいるところが、富士屋ホテルがある宮ノ下地区です。
富士屋ホテルは、1878年(明治11年)に、日本初の本格的リゾートホテルとして箱根・宮ノ下に誕生しました。
こちらは、富士屋ホテルの全体図です。

富士屋ホテルの建物は、5棟が国の登録有形文化財に指定されています。
登録有形文化財
- 本 館(明治24年)
- 西洋館(明治39年)
- 食堂棟(昭和 5年)
- 花御殿(昭和11年)
- 別館 菊華荘(明治28年)
ホテルに到着したのが結婚記念日当日だったため、あまり写真を撮ることができませんでしたが、ホテル内を歩いているときに撮った写真を少し紹介します。
こちらは、本館地下1階、メインエントランスのクローク横にたつ犬の彫像。

初代社長の愛犬の横の赤い階段を上っていきます。
地上に出ました。
異国情緒漂う赤い欄干に龍が巻きついています。

外に向かって右は、ロビーのひとつ「サンパーラー」があります。

ここに座ってひと休み。
外の眺めも椅子の座り心地も最高なのです。

ここでのんびり過ごしていたら、時刻はチェックインの15:00近くになっていました。
少し早いですが、14:45にチェックインができました。

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富士屋ホテル本館客室『ヒストリックジュニアスイート』

今回、私たちが宿泊する客室は、富士屋ホテル本館の『ヒストリックジュニアスイート』。
しかも、記念日特典!?ということで、特別なお部屋にしていただくことができました。
その名も「チャップリン・ルーム」。
そうです、あのサイレント映画時代のコメディアンとして知られるチャップリンのことです。
来日時に宿泊したのが、この客室とのこと。

この日は結婚記念日。
写真撮影でバタバタせずにゆっくり過ごすことに決めていたのですが、客室の様子はベッドメイキングが綺麗に保たれている状態で撮影したいと思い、取り急ぎ私はカメラで静画を、ダンナさんはiPhoneで動画を撮りました。
客室についての詳細はこちらに書いていますので、もしよろしかったらご一読いただけると幸いです。
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客室内の撮影を終えてリラックスしたところで、ディナー予約している時間まで1時間ほどあるので、リニューアルした大浴場を利用してみることにしました。
大浴場のある場所は、本館から少し離れた「フォレスト・ウイング6階」です。
入浴できる時間は、14:00~24:00、5:00~11:00
大浴場の撮影は許可されていないため、ここでは写真を紹介できませんが、以下のリンクから写真や詳細をご覧いただくことができます。
この日は午前中から蒸し暑くてたくさん汗をかいてしまったので、快適な大浴場で身も心もリフレッシュできてよかったです。
大浴場にはタオルやアメニティー類が揃っているため、着替え以外に持っていく物は特にありませんが、ボディタオルだけは無いので客室内のものを持っていき使いました。
本当は全身洗ってサッパリしたかったのですが、髪をスタイリングしてフルメイクする時間まではなかったため、私は顔から上は洗わず身体だけ綺麗にしました。

オレは頭のてっぺんから爪先まで洗っちゃった。
こういうとき、男性っていいよね〜。

綺麗サッパリして客室に戻ると、ディナータイムまであと20分くらいしかありませんでした。
私もダンナさんも、ディナー用に用意した綺麗めの洋服に着替え、私はメイク直しとヘアセットを済ませました。
ディナー予約の18:00が近づいてきました。
客室を出て、ホテル内のレストランに向かいます。

富士屋ホテル『レストラン・カスケード』でディナー

『レストラン・カスケード』に到着しました。
ここは、改修後に『カスケード・ウイング』と名付けられた旧宴会場「カスケードルーム」を復原したレストランです。
「カスケードルーム」は1920年(大正9年)に建築されましたが、今回の改修工事で解体され、新たに地下1階地上3階建の建物が新築され、『カスケード・ウイング』に生まれ変わりました。

残念ながら、レストラン・カスケード内の写真で食べ物以外に撮ったのが、この1枚と、最後のまとめに載せた1枚だけでした。

窓側の席に案内していただいたので、富士屋ホテルの美しい庭園を眺めながらのディナータイムです。
レストラン・カスケードの内装は、こちらの公式Instagramでご覧いただけます。

ステンドグラスや彫刻は竣工当時のままなんだね。
箱根の緑豊かな自然と芦ノ湖からの富⼠⼭を描いたステンドグラスが華麗だね!

お待たせいたしましたが、いよいよディナータイムです。
案内された席につくと、富士山と芦ノ湖、そして富士屋ホテルの絵が描かれた素敵なショープレートに迎えられました。

1919年創業の日本の高級洋食器ブランド「大倉陶園」が制作した富士屋ホテルのオリジナルのプレートは、まるで美術品のよう。

白地に優しい紺青が美しいですね。
席に着いて少し経つと、ディナーのメニューがプレートの上に配られました。

「クラシックディナー」は、¥9,700と¥13,000のコース(税込)があり、私たちは¥13,000のコースを選びました。

ディナーは事前に予約していました。
牛フィレ肉が食べたくて奮発しちゃった。

クラシックディナー
- 小海老とグレープフルーツのカクテル
- スズキのマリネにプロヴァンス野菜 バジル風味のヴィネグレット
- ヴィシソワーズまたはコンソメスープ
- 舌平目のグラタン ボンファン
- お口直しのグラニテ
- 牛フィレ肉のポワレ 季節の野菜添えトリュフソース
- インゲン豆とマッシュルームのサラダ
- チェリージュビレ
- 小菓子
- コーヒー、紅茶、ハーブティー
¥13,000(税込)
季節のおすすめメニューやアラカルトなども、こちらのPDFからご覧いただくことができます。
それでは、10年目の結婚記念日を祝して乾杯!

私たちはアルコールが飲めないので、ジンジャーエールで祝いました。
ジンジャーエールは2種類あり、私は写真の「ウィルキンソン(辛口)」、ダンナさんは「カナダドライ(中口)」をいただきました。
ここからは、コースの内容になります。
カクテルグラスに美しく盛り付けられた前菜その1。

小海老はプリプリと新鮮で、グレープフルーツとの相性が抜群!
次は、前菜その2。

涼しげなプレートにカルパッチョのようなお料理が美しく彩られていて食欲をそそります。
ヴィネグレットは、フランス料理に出てくる一般的なサラダドレッシングのこと。サラダに使われることが多い。
前菜を食べている間に、パンが運ばれてきました。

富士屋ホテルのベーカリー&スイーツ『ピコット』の美味しいパンが3種類。
どれも美味しく、おかわりをしてしまいました。
スープはヴィシソワーズとコンソメスープから選べ、私もダンナさんもヴィシソワーズにしました。


「ヴィシソワーズ」はジャガイモの冷製スープのことです。
私が作るヴィシソワーズの数百倍おいしい!

お魚料理は、舌平目のグラタン。

「ボンファン」は古くからあるフランス料理の代表的な料理で、フランス語で「Bonne Femme(良き妻)」という意味。
グラタン仕立てで見た目は濃厚そうですが、優しい味つけで野菜がたくさん入っていました。
あっさりした味わいで、こちらもとても美味しく完食。
お口直しは、柑橘系のシャーベットでした。

Granité(グラニテ)とは、フランス料理のコースの途中で口直しとして出される氷菓のこと。
さて、お口直しのグラニテで口の中がサッパリしたところで、いよいよ楽しみにしていたメインディッシュです。

Poêlé(ポワレ)は、フライパンで肉や魚の表面をカリっと焼き上げる調理法。フランス語でフライパンを意味するPoêle(ポワル)が語源。
牛フィレ肉はフワフワと柔らかく、トリュフソースがさらにその美味しさを引きたててくれました。
添えられていた野菜も新鮮で美味しかったです。
メインの後はサラダ。

コースメニューは「インゲン豆とマッシュルームのサラダ」で、私はそのままいただきましたが、ダンナさんがキノコ類が苦手なため、別メニューを用意してくださいました。
それが、こちらのシンプルなグリーンサラダ。


インゲンとマッシュルームのサラダも美味しかったけど、そちらも美味しそう。
野菜もドレッシングも超美味かった!臨機応変に対応してくれるのがいいね。

コースの後半は、みんな大好きデザート。
ダークチェリーとバニラアイスクリームが添えられた「チェリージュビレ」。


これが、涙が出るほど美味しかったのです!
ヤバい美味さ(語彙力)

チェリージュビレは、「近代フランス料理の父」とも呼ばれるフランスの高名なシェフ、オーギュスト・エスコフィエが、ビクトリア女王の即位50年の祝宴に初めて献上して、一躍デザートの女王として知られるようになったそうです。
Jubilé(ジュビレ)は、フランス語で、祝祭・祭典・歓喜のことで、製菓用語だと「フランベした」という形容詞。
コースのラストは、可愛らしい小菓子^^

どちらも焼き菓子かと思いましたが、手にするとなんと、ピンク色をしたお菓子はフワフワと柔らかく、口に入れるとカシスの味が広がりました。

どちらも美味しくいただきました!
最後の〆は、温かい飲み物。

コーヒー、紅茶、ハーブティーから選べ、私はローズヒップのハーブティー、ダンナさんはコーヒーにしました。
目と舌で美味しいお料理を存分に楽しみ、お腹も心も満たされた富士屋ホテルのレストランでのひととき。
素敵な10年目の結婚記念日になりました。
レストランを後にし客室に戻り、お腹がいっぱいな私たちでしたが、まだまだお祝いの時間は続きます。
ホテル客室内にて記念日のケーキをいただく

ディナーでお腹いっぱいになった私たちは、客室のソファでお喋りをしながらくつろぎタイム。
すると、1時間ほど経った21時頃、客室のドアがノックされました。
旅行前に事前に予約していた、記念日オプションのケーキが届けられたのです。

記念日オプション
生クリームケーキ 10cm ¥3,700(税込) ※3日前までに予約

嬉しい!ディナーでお腹いっぱいだけど、やっぱり記念日にはケーキを食べたいもんね。
ホールケーキだけど、想像していたものより小さいから意外と食べれるんじゃない!?

お祝いのお言葉もいただき、とても嬉しかったです。
ケーキが綺麗に残っているうちに、ホテルスタッフが記念写真を何枚か撮ってくださいました。
ふたりでケーキを持ってパシャリ!

カメラとスマホ、それぞれ何枚も写真を撮ってくださいました。
それでは、いよいよケーキをいただきます・・・と、その前に。
いつも食事中の写真を撮るのを忘れがちですが、このケーキだけは撮っておきたくて半分に切ったところを撮影。


いちごがぎっしり詰まっていて幸せ!
ねぇねぇ、早く食べたいよ!

富士屋ホテルの生クリームケーキ(いちごのショートケーキ)、いちごがたっぷり入っているうえに、スポンジも生クリームもそれ自体がとても美味しく、私もダンナさんも綺麗に完食してしまいました。
話は少し戻りますが、ケーキを食べている間に客室内のテレビを利用して、富士屋ホテルで結婚式を挙げたときの動画を視聴しました。

動画はMadoriの実弟がビデオカメラで撮影したものですが、それとは別にダンナさんが編集した動画をサプライズで用意してくれていました。

え!?いつの間に動画編集していたの?
フフフ。隙間時間を利用していたのだ。

最近、ダンナさんが動画編集を始めていたことは知っていましたが、まさか結婚式の動画編集までしていたとは想像もしていなかったので、このサプライズには素直に感激しました。

ほんと、嬉しい。ありがとうね!
どういたしまして!

ダンナさんが編集した可愛い動画を視聴した後は、実弟が撮ったフル動画を観て、結婚式を挙げた日のことを懐かしんでいました。
自分たちはもちろんですが、結婚式に参加してくれた家族もみんな若かったなぁ。
ですが、私は結婚式を挙げたばかりの新婚ホヤホヤの頃より、結婚して10年経った現在のほうが幸せです。
ダンナさんも同じように思っていると嬉しいな。
まとめ

今回の箱根旅行記は、初日で結婚記念日ということで、東京を出発するところから記念日を祝うところまで綴りました。
次回は、箱根2日目の様子をお伝えいたします。
2日目は写真と動画をたくさん撮りました。
今回の箱根旅行は富士屋ホテルを堪能する旅のため、ホテルの内容が殆どですが、リニューアルオープンしたホテルの様子を引き続きご覧いただけると幸いです。
いつか富士屋ホテルを訪れるときの参考になりますように。

数あるサイトの中から当ブログを訪れていただき、ありがとうございました。
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