Le Midi

南フランス滞在記 ドライブ編③ 温かな光に出会える場所「マティスのロザリオ礼拝堂」

2017年9月26日

 

まどり
Bonjour.
Madoriです!

 

今回紹介するのは、ヴァンスにあるマティスの「ロザリオ礼拝堂です。

 

礼拝堂内は撮影禁止のため、自分で撮った写真はあまりありませんが、温かい気持ちのおすそ分けになれるような記事にしたいな…という想いを込めて、訪れた時の記憶をたどってみようと思います。

 

前回記事

南フランス滞在記 ドライブ編② スミレの香りに包まれる村「トゥーレット・シュル・ルー」

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ヴァンスについて

 

Vence(ヴァンス)
フランス
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域
アルプ=マリティーム県

 

私たちは、前回紹介したトゥーレット・シュル・ルーから車で訪れたので10分ほどで着きましたが、ニースからはヴァンス行きのバスで1時間10分の距離にあります。

 

平日は30〜45分ごとに便があるので、比較的アクセスがしやすい場所だと思います。

 

 

トゥーレット・シュル・ルーについての記事はこちら

 

ヴァンスは、「行けたらいいね!」くらいにしか考えておらず、サンポール・ド・ヴァンストゥーレット・シュル・ルーでかなり時間を費やしたため、今回のドライブでは諦めていました。

 

ところが、トゥーレット・シュル・ルーから行動を共にしていたマダムが、こう言いました。

 

ロザリオ礼拝堂は絶対に行ったほうがいい!!

 

まどり
そこまで言うなら行ってみたいかも。

 

ダンナさん
礼拝堂まで近いし行ってみようか。

 

と、いうことで訪れることになりました。

 

レンタカーの返却時間も気になる時間になっていたので、ヴァンスではロザリオ礼拝堂だけ訪れました。

 

車中では、マダムがロザリオ礼拝堂までナビしてくれました。

 

マティスのロザリオ礼拝堂

 

La Chapelle du Rosaire
ロザリオ礼拝堂

 

場所

小さな街外れに小さな白い壁と青い屋根の建物があります。

 

それがロザリオ礼拝堂です。

 

アンリ・マティス通り沿いにあります。

 

 

ヴァンスの旧市街から礼拝堂までは、歩いて25分

 

けっこう歩きますが、私たちは車移動だったので楽でした。

 

サンポール・ド・ヴァンストゥーレット・シュル・ルーの村の中をかなり歩いたので、ここは車で訪れることができて本当によかったです。

 

ヴァンスの旧市街はサンポール・ド・ヴァンスほど観光地化されておらず落ち着いた雰囲気のようです。

 

旧市街の街歩きは残念ながらできませんでしたが、落ち着いたサンポール・ド・ヴァンスを巡ることができたので良しとしました。

 

マティスの礼拝堂

 

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これら、全ての装飾をマティス自身が構想し手がけました。

 

  • 建物
  • 祭壇
  • ステンドグラス
  • 壁のタイルに描かれた絵

 

マティスが創造エネルギーの全てをかけた集大成とも言われる礼拝堂です。

 

開館時間が変則的なので事前に確認することをおすすめします。

 

礼拝堂内の撮影と私語は禁止されています。

 

少しでもおしゃべりしている人がいると係員が注意していたので、とても静かな空間が保たれていました。

 

Henri Matisse(アンリ・マティス)
(1869 - 1954)

フランスの画家

自然をこよなく愛し「色彩の魔術師」と謳われ、
緑あふれる世界を描き続けた画家であった。
彫刻および版画も手がけている

引用元:アンリ・マティス - Wikipedia

 

長年ニースに住んでいたマティス。

礼拝堂を手がけた時、すでに癌にかかっていたそうです。

 

晩年のある日、マティスが重い病に臥していた頃に彼の看護婦であったシスターのジャック・マリーと再会したマティス。

 

ここに礼拝堂が無い事を知り、全て無報酬礼拝堂の設計を申し出たそうです。

 

この礼拝堂を作るのには4年かかり、その間、この仕事しかしなかったそうです。

 

マティスは日の出から日の入りまで太陽を観察し、光が自然に礼拝堂の中を照らすようにステンドグラスをデザインしました。

 

礼拝堂のステンドグラスの色は3色のみ。

 

黄:太陽
青:地中海と空
緑:植物などの自然

 

ステンドグラスのモチーフになっている植物は、この地方にある乾いた大地に生える木で、水がなくても花を咲かせ実をつけるため「命の樹」と名づけられ、不毛の地でも命が生まれる事を表現したそうです。

 

こちらは、礼拝堂内で購入したポストカードの写真です。

 

(右)祭壇の十字架 (左)ステンドグラス

 

礼拝堂内の真っ白な壁には、キリストの生誕から十字架への生涯が描かれました。

 

壁画も、長い竹の先に墨をつけてマティス自身が描いたそうです。

 

壁画の絵の写真は撮影禁止だったためブログには載せられませんが、最後の力を振り絞ったマティスの筆遣いが伝わってくるようで、観る人の胸をうちます。

 

それでいて重々しい宗教色は全く感じられず、居心地のよい空間を提供しています。

 

これは、実際訪れて観て感じていただきたい、そう思いました。

 

私は、この礼拝堂に足を踏み入れたとき、清らかな空間に心が浄化されるような、そして心の奥底から何か温かい気持ちが込み上げてくるような感覚に陥りました。

 

ご一緒したマダムは涙を流していました。

 

その涙に私ももらい泣きしそうになりました。

 

マダムは芸術家肌の方なので、私以上にマティスのエネルギーを感じとったのかもしれません。

 

礼拝堂が完成した4年後、マティスは生涯を閉じました。

 

この礼拝堂は、マティスがその死の先に残した「祈り」そのものだったのですね。

 

ヨーロッパに数多く存在する、絢爛豪華な歴史ある大聖堂を見慣れている方には物足りなく感じるかもしれません。

 

ですが、明るい色に彩られたステンドグラスから差し込む南フランスの光に包まれると、この白くて小さな礼拝堂からは開放感も得られ、とても穏やかな気持ちになり、しばらくぼんやり座っていたくなりました。

 

マティスの集大成、しっかりと目に焼きつけることができてよかったです。

 

マティスをもっと知りたいかたには、こちらの書籍もおすすめです。

 

マティス: 知られざる生涯

マティス: 知られざる生涯

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マティスを追いかけて

マティスを追いかけて

ニースへ

 

上の写真は、礼拝堂の隣の建物です。
美しかったので撮りました。

 

マティスの礼拝堂をゆっくり観覧した後は、記念にポストカードを買いました。

 

そして名残惜しいですが、ヴァンスを後にしてニースへ戻ります。

 

帰りの道中もまたスリリングなドライブとなりました。

 

道に迷って、信号の無い円形交差点 「Rond Point(ロン・ポワン)」をグルグル。

 

円形交差点 「Rond Point(ロン・ポワン)についてはこちらの記事に書いています。

 

私は何度かハラハラしてしまいましたが、マダムの大らかさとダンナさんのアドベンチャー好きな性格に救われ、帰りの道中もスリリングながらも楽しい時間が過ごせました。

 

ニースに到着して、レンタカーを返却。

1日だけでしたが、お世話になったRenault(ルノー)と別れるのは名残惜しかったです。

 

ちなみに減ったガソリン代の分、1€も請求されませんでした。

 

そんなに長い距離じゃなかったのもありますが、フランスの大らかさ最高ですね。

 

レンタカーを返却した後、私たちはマダムが宿泊するホテルへ少しだけ立ち寄りました。

 

相乗りのお礼にと、前日ヴァンテミリアのマルシェで買い物をしたというドライトマトのお裾分けをいただきました。

 

ヴァンテミリアは、フランスとイタリアの国境を越えたイタリアの街で、ニースから日帰りで行ける距離にあります。

 

マダムとも、そろそろお別れ。
日本での再会を約束しました。

 

まどり
À bientôt ! (またね)

 

ニースで初めての外食

 

私たちは、トラムでホテルへ一旦戻り、一時間ほど休みました。

 

その後、ホテルからすぐ近くのカフェレストランでディナーをしました。

 

まどり
実は、渡仏してから初めての外食。

 

ダンナさん
お腹すいた。

 

滞在中はスーパーでバケットサンドやお惣菜を買って食べることが多かったのです。

 

また、ホテルの朝食が充実しすぎていて、朝食をしっかり食べると昼食がいらないほどだった、というのもあります。

 

レストランは19時オープン
ヨーロッパは全体的に日本より開店時間が遅めです。

 

さすがにこの日はお腹がペコペコでした。

 

適当に入ったお店でしたが、パスタの茹で加減以外はどの料理も美味しかったです。

 

フランスはパスタが茹で過ぎとは聞いていましたが、本当でした。

 

まどり
ソースが美味しいのに勿体ない。

 

それにしても一品一品の量が多すぎて、パスタは二人で一品でよかったです。

 

ダンナさん
オレでも多すぎると感じたよ。

 

スペインでも思いましたが、食事の美味しい国ではもっと大きな胃袋がほしいと思いました。

 

レストランのムッシュは少し日本語も話せる陽気な方でした。

 

まとめ

 

最後に、マティスが住んでいたニースの黄色いアパルトマンで締めくくります。

 

次は、グレース・ケリーやF1で知られる「モナコ公国」です。

 

モナコは1記事にすると、とてつもなく長くなりそうなので数回に分けます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

À bientôt! (またね!)

 

Madoriでした (´ー`)

 

5泊7日 南フランス滞在記 まとめ

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