
Madoriです!
パリ滞在記の続きです。
前回は散策のスタート編として、マレ地区の穴場デパートを紹介させていただきました。
今回は、歩いて楽しいマレ地区街歩きの様子をお伝えしたいと思います。


マレ地区はLGBTフレンドリーな街
前回紹介したデパート(BHV)を出ると、賑やかな交差点に出ました。
そこで撮ったのが、上の写真のプレートです。
「Place(広場)」と親しまれているこの場所は、Rue des Archives(アルシーヴ通り)とRue de la Verrerie(ヴェルリ通り)の交差点にあります。
プレートに書いている内容をブログにも記録しておきます。
PLACE HARVEY MILK
1930 – 1978
CONSEILLER MUNICIPAL DE SAN FRANCISCO
MILITANT DES DROITS
DES PERSONNES HOMOSEXUELLES
ASSASSINE LE 27 NOVEMBRE 1978
ハーヴェイ・ミルク広場
1930 – 1978
サンフランシスコ市議会議員
同性愛者の権利活動家
1978年11月27日に殺害された
このプレートは、1978年に暗殺された元サンフランシスコ市会議員でLGBTの権利活動家であった、ハーヴェイ・ミルクに敬意を表し設けられたとのこと。
マレ地区といえば、LGBTのメッカですものね。
この辺りを散策していると、マレ地区がLGBTフレンドリーな街であることに気づけます。
それは、同性愛者カップルがよく歩いているとかそういうことではなく、街が表現しているという感じなのです。
まずは、右にみえる虹色アンブレラ・スカイ。
ここからがビックリです。
横断歩道までが虹色です!
通り名プレートも虹色です。
虹色はLGBTのシンボルカラー。
この虹色には、「自分の色(個性)を大切に生きていこう」という想いが込められているそうです。
マレ地区、国際色豊かなだけではなく性の多様性にも寛容だなんて素敵ですね。
異なるものを排除しようとする村社会とは正反対で、違いがあることを讃える雰囲気が感じられるのも良いのです。
外国人がパリで暮らすのに向いていそうなエリアかもしれませんね。



そういえば、スペインのマドリードにあるチュエカ地区もそんな風通しの良い街でした。
マレ地区路地巡り
マレ地区は、お洒落な雰囲気のお店や路地がたくさんあります。
ここから少し、私たちが散策の途中で撮った写真を紹介させていただきます。
このブログを読んで、路地巡りをしている気分になっていただけたら幸いです。
虹色の横断歩道の辺りから歩いて4分。
Rue Sainte-Croix de la Bretonnerie(サン=クロワ・ド・ラ・ブルトヌリ通り)に出てきました。
「BENEDICT」というお店の前に人が集まっています。
気になって調べたところ、普通のカフェレストランのようです。
お食事は、ハンバーガーやポテト、フレンチトースト、パンケーキといった若者に好まれそうなメニューが目につきました。
公式Instagramを見つけたので貼っておきます。
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この通りもモノクロ映えしますね。
通りには気になるお店がたくさん並んでいました。
こちらは、フランスのファッションブランド「Marc Le Bihan(マルク ル ビアン)」の眼鏡ショップ。
お店の外観、色に惹かれてしばらくこの辺りをウロウロしてしまいました。
眼鏡ショップを通りすぎると、また気になるお店を発見しました。
「RESISTANCE」
調べてみたところ、カクテルバーのようです。
日中も営業しているのは珍しいですね。
しかし、お店の名前が「Resistance(レジスタンス=抵抗)」とは、これまたフランスらしくて愉快だなぁと思ってしまいました。
リラックスできる空間なのでしょうか!?窓際のテーブルに座っているお客さん、アクビしていますね。
お洒落で気になるお店なので、いつか入ってみたいです。
眼鏡ショップとカクテルバー「レジスタンス」の間に、気になる路地を発見。
Rue Aubriot(オーブリオ通り)
古く錆びた通り名プレートが良い味を出しているお気に入りの写真です。



路地の写真も撮ってみました。
この時間(昼過ぎ頃)のマレ地区の路地にしては珍しく誰も人が歩いていませんね。
この路地の突き当たりには教会があったようです。
Église Notre-Dame des Blancs-Manteaux
ノートルダム・デ・ブランマントー教会
これは帰国後に知りました。
教会の赤い扉が素敵です。
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それにしても、パリの路地ってなんて素敵なのでしょうか。
旅番組『世界ふれあい街歩き』で「パリ路地巡りスペシャル」が放送されるのがよくわかったような気がします。
また数歩の場所に気になるお店を発見しました。
「La Panfoulia」という、カクテルバー&フランス料理店。
こちらも公式Instagramを見つけたので貼っておきます。
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しかし、パリの街歩きは楽しいけれど忙しいです。
思わず嬉しい悲鳴が出てしまうこのマレ地区も、少し歩く毎に撮りたいお店や路地が現れるので、カメラは出したりしまったりせずに首からぶら下げっぱなしでした。
こちらの果物屋さん「Au Marché Du Marais(マレ市場)」も気になります。
さらに1分ほど歩いたところにも路地。
こちらは、Rue Vieille du Temple(ヴィエイユ・デュ・タンプル通り)。
この辺りもお洒落なお店がたくさん並んでいますが、人が多すぎてゆっくり写真を撮る余裕はありませんでした。
ですが、路地の雰囲気からマレ地区のお洒落さはなんとなく伝わるのではないでしょうか!?
こちらの細い路地、Rue des Rosiers(ロジエ通り)は、有名な通りで凄い賑わいです。



ターコイズブルーのお店、人気店なのかいつも人が並んでいるようです。
お店の名前は、「La Droguerie(ラ・ドログリー)」。
調べてみたところ、ガレット(クレープ)屋さんでした。
公式ではありませんが、美味しそうなクレープのInstagramを貼っておきます。
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日本料理アートフェア
ガレット屋さんから歩いて1分ほど。
気になるものが見えてきました。
これは、日本人なら立ち止まってしまうでしょう〜。
このように書かれています。
C’est Bon! le Japon
Le salon de l’art culinaire Japonais
いいね! 日本
日本料理アートフェア
凄い行列です!
パリでは健康志向から日本食が人気とは聞いていたけれど、これほどまでとは。
私たちは、異国の地に来てまで日本食を食べたいと思ったことはないのですが、この行列は好奇心で並んでみたい気分になりました。
結局、並びはしませんでしたが、気になって仕方がなかったです。






でも、海外でよく見かける不思議なお寿司(カリフォルニアロールみたいな)は、無性に食べたくなったりして、南仏でもスペインでも買って食べたりしていました。
お寿司にオニオンフレークをまぶしているのには、驚きを通り越して笑顔に・・・。
ちなみに、私は1週間くらい滞在していると日本食・・・というよりノンオイルのアッサリしたものが食べたくなるのですが、ダンナさんは洋食続きでも全く平気だそうです。
なので、もし仮に私たちがフランスやスペインで暮らすことになったとしても、食の面での心配はなさそうです。
私は、2週間に1回くらい和食を食べることができればいい感じ。



オリーブオイル専門店でお買い物
やってきました。
ここではお買い物が目的です。
フランスの最高級オリーブオイルブランド「OLIVIERS & CO(オリヴィエ・アンド・コー)」 。
ちなみに日本にも上陸しており、東京の銀座と恵比寿にショップがあります。
[blogcard url=”https://oliviersandco.jp/index.htm”]
店内は、フランスらしいブティックのようなお洒落な雰囲気ですが、20種類以上のオリーブオイルを取扱う専門店です。



一通り確認したあと、お店のマダムに試食のお願いをしました。
試食したのは確か4種類。
そして、その中から2種類に絞りこみました。
このお店では1種類だけ買う予定だったので、さらに絞りこみ。
ポルトガル産のオリーブオイルとレモンオリーブオイルで悩みましたが、レモンオリーブオイルに決定しました。
2種類買ってもよかったのですが、他のお店のオリーブオイルも買ってみたいのと、スーパーで良質なオイルがお手頃で手に入るかもしれない期待から1種類でガマンしました。
これは、南仏旅行から学んだこと。
専門店も良いですが、スーパーでも良い品が安く手に入れられるからです。
また、オリヴィエ・アンド・コーではオリーブオイルだけではなく調味料なども売っています。
美味しいお塩がフランスでは安く手に入れられるので、これもあわせて購入しました。
購入したのは、こちら。
缶タイプのオリーブオイルなので、注ぎ口(1.2€)も購入しました。
商品の気になるお値段は!
- オリーブオイル&フレッシュレモン 500ml
18.5€(¥2,220) - プロヴァンスのカマルグ塩
4.5€(¥540)
※ 全て税込
ちなみに日本では、
- オリーブオイル ¥5,184
- 塩 ¥972
※ 全て税込



お店の写真は、お会計を済ませてからお店のマダムに許可を得て撮りました。
フランスのオリーブオイルの生産地といえば、南仏。
ディスプレイを眺めていたら、南仏旅行のことを思い出しました。
このブログを書いていて、パリはもちろんですが南仏も訪れたくてウズウズ。






私は、旅に行こうと決めてから現地に着いて帰国して次の旅の計画を立てるまでが「旅」だと思っているので、毎日旅しているようなものですね。
計画、準備、移動、余韻、全てが楽しいのです。
でも、何だかんだ計画と余韻にいちばん時間を費やしているかもしれませんね。
フランスのスーパー「フランプリ」
Rue Barbette(バルベット通り)で、気になるお店を見つけました。
franprix(フランプリ)というフランスのスーパー。
フランスのスーパーといえばモノプリが有名ですが、こちらのフランプリは小型店舗が多く、モノプリよりも庶民的な雰囲気&価格らしいです。
フランスの人気スーパー3選
- Monoprix(モノプリ)
- Carrefour(カルフール)
- Marché franprix(フランプリ)
それぞれの特徴についてまとめているブログを見つけました。
[blogcard url=”https://francetabi.com/supermarket/#_Marche_franprix”]
海外はスーパー巡りが本当に楽しいです。
が、しかし、このフランプリには寄らず散策を続けました。
奥にみえる建物が気になり、吸い込まれるように真っ直ぐ歩いていきました。
この路地の雰囲気も好みです。
奥の建物は立ち寄りませんでしたが、何だったのか調べてみました。
Institut suédois(スウェーデン研究所) のようです。
北マレにある「ピカソ美術館」
3区のRue de la Perle(ペルル通り)まで歩いてきました。
この辺りは「北マレ」と呼ばれるパリのトレンド発信地。
今はお洒落なブティックや雑貨店、カフェやレストランなどが集まり、トレンドに敏感な若い人たちで賑わうエリアです。
ですが、昔、貴族たちが競うように邸宅を建てたといわれるマレ地区は、国の歴史景観保全地区にも指定されています。
そのため、17世紀から変わらない街並みが残されています。
当時建てられた貴族の館は今も30以上残っており、その多くが博物館や美術館になっているとのこと。
マレ地区に「Musée(ミュゼ=美術館)」が多いのがよくわかる写真を撮ってみました。笑
そんな中に、ピカソ美術館があります。
Musée National Picasso-Paris
ピカソ美術館
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ルイ14世の時代(1659年)に、塩税徴収官Pierre Aubert(ピエール・オーベール)が3年を費やして建てた「Hôtel Salé(サレ館)」と呼ばれる建物は、外観だけではなく内部も美しいです。
残念ながら中には入っておりませんが、写真や映像では何度も観たことがあり、その内装が「どツボ」だったのです。
豪華な壁、天井に黒いアイアンの手すりが本当に素敵すぎます。
貴族の邸宅なのにギラギラしておらず、シックな佇まいにも惹かれます。
パリにアトリエを構え数多くの名作を残したピカソ。
そんな彼の300点にも及ぶ絵画や彫刻をこの邸宅でみることができるのです。
滞在日数がもう少しあったら優先順位「高」で訪れたかった美術館です。



ピカソ美術館の裏には庭園もあります。
Jardin de l’Hôtel-Salé – Léonor-Fini
オテル=サレ – レオノール=フィニ庭園
美術鑑賞をしたあと、この庭園でのんびり過ごすのもいいですね^^
※ 美術館の公式サイト
[blogcard url=”https://www.museepicassoparis.fr/”]
その他マレ地区ギャラリー
散策の道中に撮ったその他写真を並べておきます。
どこかは忘れてしまいましたが、上の写真は、素敵な中庭の前を通りかかったときのもの。
下の写真の場所は、旅番組「世界ふれあい街歩き」でストリートミュージシャンが民族楽器を演奏していた場所。
マレ地区のVélib’(ヴェリブ)ステーション。
青が電動、緑が普通の自転車。
電動は少し高いので、緑より残り台数が多かったです。
バレエシューズでお馴染みの「Repetto(レペット)」。
お店の雰囲気に似つかわしくないバイクと強面のムッシュウ(失礼)。
マレ地区はバイクがたくさん停まっている街でもありました。
パリ、こういうアパルトマン(語彙力)多いですよね。
Boulevard Beaumarchais(ボーマルシェ大通り)に辿りつきました。
大通りの雰囲気は、サン・ジェルマン・デ・プレ大通りの雰囲気のほうがエレガントで好きかもしれません。
散策ルート
散策ルートは、前回紹介したデパートBHVからボーマルシェ大通り沿いのコンセプトショップ「Merci(メルシー)」まで。
- LE BHV MARAIS
ル・ベーアッシュヴェー・マレ - Square Sainte-Croix de la Bretonnerie
スクワール・サン=クロワ・ド・ラ・ブルトヌリ - Rue Aubriot
オーブリオ通り - Rue des Rosiers
ロジエ通り - Halle des Blancs Manteaux
カルチャー センター(いいね!ニッポン) - Oliviers & Co
オリヴィエ・アンド・コー - Rue de la Perle
ペルル通り - Musée National Picasso-Paris
ピカソ美術館 - Rue de Poitou
ポワト通り - Boulevard Beaumarchais
ボーマルシェ大通り - Merci
メルシー
まとめ
パリの流行の発信地、マレ地区。
小さな路地にはたくさんのお洒落なお店が建ち並び、若いパリジャン・パリジェンヌたちと多く行き交いました。
最先端のモードを発信するお店がたくさんある一方で、歴史的建造物も多く残っており、パリの昔と今が混在する刺激的な街だと思いました。
その様子が今回の記事で少しでも伝わればいいな・・・と、思いながら書きました。
次回は、パリのお洒落な有名コンセプトショップ「Merci(メルシー)」を訪れたときのことを紹介します。
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À bientôt ! (またね)

