パリ滞在記4日目③ フランスの偉人たちが眠るパンテオンとその周辺〜左岸を訪れたら立ち寄りたい心地良い場所

パリのパンテオン
Madori

Bonjour. Madoriです!

パリ滞在記の続きです!

今回は、この滞在記でも何度かふれた「Panthéonパンテオン」を訪れたときの様子を紹介します。

下の写真は、2日目滞在記で紹介したパンテオンの遠景です。

BHVから撮影

均整のとれたパリの街中に、ひょっこりと遠くにみえるドーム型のパンテオンが可愛らしいのです。

この写真は、マレ地区にあるデパート「BHV」の上層階の窓から撮影したものです。

また、その翌日の夕方には近くまで立ち寄り、パンテオンのライトアップされた姿を眺めることができました。

パンテオンのライトアップ

このように、これまで何度かパンテオンについて少しふれてきましたが、今回はこのパンテオンの内部見学がメインとなります。

昼間の外観と荘厳な佇まいの内部など、パンテオンの魅力を本記事でたっぷりと紹介していきますので、最後までお読みいただけると幸いです。

見どころたくさんの名所でありながらエッフェル塔や凱旋門などの大観光地に比べると人が少なく、ゆっくり鑑賞できるのも、おすすめする理由のひとつです。

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Contents

ホテルからパンテオンへ移動

滞在最終日の午前中は、フランスコスメやフランス産の食品などの買い物をし、一旦ホテルに戻りチェックアウトを済ませました。

午後のこれからは、荷物をホテルのフロントに預けて再びパリの街へ繰り出します。

最終日に訪れた観光スポットは、パンテオンリュクサンブール公園

今回は、パンテオンをメインに写真をたくさん用いて紹介いたします。

そういえば、ホテルに飾られていたセピア色の写真がパンテオンでした。

滞在したホテルに飾られていた写真

この日は、外は雲ひとつない快晴というわけではありませんが、青空がみえる気持ち良い天気でした。

滞在中ずっと重い雲に覆われていたパリの街が明るく感じられました。

モノクロのパリが好きですが、晴天のパリもいいなぁと思いながら、気づいたらパンテオンの近くまで来ていました。

ここは、フランスのパリの5区になります。

Arrondissement du Panthéon(パンテオン区 )と呼ばれることもある、5区から6区にかけての地域は、「Quartier latinカルチエ・ラタン」とも呼ばれ、多くの大学が立地し、古くから学生街として知られています。

Madori

「カルチエ・ラタン」のほうが、よく知られていますね。

カルチエは「地区」、ラタンとは「ラテン語」のことで、「カルチエ・ラタン」は、「ラテン語地区」を意味します。

これは、フランス語が未統一だった時代、ヨーロッパ各地から集まった学生たちが当時の学問や教会における国際共通語であったラテン語で会話したことに由来します。

通りに連なるアパルトマンが美しいですね。

住人になったつもりで眺めてしまいます。

Madori

パリ、いつか住んでみたいなぁ。

しつこいですが、黒いアイアンのバルコニーが大好きです。

ここでようやくパンテオンの登場です!離れたところから眺めるパンテオンのシルエットが優しく美しいです。

パンテオンとカフェ
Madori

パンテオンとカフェという構図も絵になりますね!

パンテオンの外観

パンテオンに近づいてきました。パンテオンも美しいですが、左にチラリとみえる教会も気になります。

教会は外観のみしか観ていませんが、後で少しだけ紹介します。

パンテオンは、幅110m奥行き84mのギリシア十字の平面に、大ドームとコリント式の円柱を持つ新古典主義建築の建築作品です。

新古典主義建築らしく、荘厳さや崇高美を備えています。

18世紀後半に、Abbaye Sainte-Geneviève de Paris(サント=ジュヌヴィエーヴ修道院)として建設され、後にフランスの偉人たちを祀る霊廟れいびょうとなりました。

1755年に建設が始まり、1792年に竣工。

「パンテオン」はギリシア語で、日本語では「万神殿」と訳されます。

Madori

万神殿とは、すべての神々を祀る神殿のことです。

前日の夜に訪れたときも思いましたが、その名にふさわしい大きさと美しさに圧倒されました!

Panthéon(パンテオン)

建物の正面上部には、このように書かれています。

AUX GRANDS HOMMES LA PATRIE RECONNAISSANTE

偉大なる人たちに祖国は感謝する

偉大なる人たちに祖国は感謝する

青空が広がってきました。パンテオンが太陽の光を浴びて輝いています!

ドーム天井とフランス国旗が愛くるしいではありませんか!?

改めて紹介しますが、夜のパンテオンはこのようにミステリアスな雰囲気でした。

ライトアップされたパンテオン

上の写真は、前日に訪れたときに撮ったものです。

ダンナさん

いよいよパンテオンの中に入ります。

Madori

入り口のドアも美しいですね。

パンテオン入り口のドア

天井や壁の彫刻も、その繊細な美しさに見惚れてしまいました。

パンテオン入り口前の天井

パンテオンの内部見学

パンテオンの内部

実は、今回のパリ滞在で入場料有料の施設内に入ったのは、このパンテオンだけなのでした。

  • 入場料:9€( ≒ ¥1,080)
  • 18歳未満無料

建物内は荘厳で、さまざまな彫刻や絵画作品があり、まるで教会のような佇まいです。

Madori

床から天井、全てが美しい。

ダンナさん

そして、なんかカッコいい(語彙力)。

※ 画像をクリックまたはタップで大きく表示できます

内部はいたってシンプルという声も聞きますが、全然そんなことはありません。

確かに派手ではないですが、私はこの内部の雰囲気にも大変圧倒されました。

Madori

奥の、教会の祭壇にあたる中央部に注目です!

こちらは、フランス革命後の国民議会の様子を表現した作品です。

以下のように記されています。

LA CONVENTION NATIONALE

国民公会

その上には、この写真では見づらいかもしれませんが、以下の文字が彫られています。

VIVRE LIBRE OU MOURIR

自由に生きるかそれとも死ぬか

フランス革命史に興味がある方には、ぜひご覧いただきたいです。

戦いに勝利して民衆が獲得した「自由」。

自由に生きられないことは死を意味する・・・ということなのでしょうね。

権利を主張するのが当たり前なフランス。

フランスが好きなのは、美しい風景や建物、カフェやショッピング以上に「権利を主張」しやすいところかもしれません。

ダンナさん

だからストも多いんだけど・・・。

Madori

そんなところも含めてフランスが大好きです。

パンテオンの天井

パンテオンの天井

パンテオンの天井の美しさに圧倒され、見上げすぎて首が痛くなるほど魅入ってしまいました。

こちらはドーム部分で、中央に絵が描かれています。

パンテオンのドーム部分

こちらはズームしたものですが、中央に見えるのは1811年に描かれたフレスコ画です。

1811年に描かれたフレスコ画

天井も少し収まるように撮影してみましたが、ドーム部分から光が差し込んで美しいですね。

パンテオンの絵画

パンテオンの絵画

パンテオン、日本語での情報が少なすぎて内容がよくわかりませんが、絵画もたくさん観ることができます。

時間のあるときに、フランス語のサイトなどで調べてみたいと思います。

Madori

巨大な絵画の前では人が小さくみえますね。

パンテオンのフーコーの振り子

フーコーの振り子

Pendule de Foucault
フーコーの振り子

パンテオンの見どころといえば、こちらのフーコーの振り子です!

1851年、地球の自転を証明するために、フランスのLéon Foucaultレオン・フーコーが考案し、パンテオンのドームに振り子を設置して公開実験を行ったことで知られています。

パリ市民の前で公開実験をするよう命じたのは、当時のフランス大統領ルイ・ナポレオン(のちに皇帝ナポレオン3世)です。

ルイ・ナポレオンは実験に満足し、1854年にフーコーをパリ天文台付きの物理学者に任命したとのこと。

振り子のワイヤー、うっすらとですが、見えますでしょうか!?

長さ67mの針金に、28kgのおもりを吊るした振り子は、実物と同じ型の複製で、本物はフランス国立工芸院附属のパリ工芸博物館に大切に展示されているとのことです。

美しいドーム天井から吊るされている「フーコーの振り子」は、今も1日の時を刻んでいます。

ダンナさん

理系の方には、たまらない場所ではないでしょうか!?

パンテオンの模型

パンテオンの模型

可愛らしいパンテオンの模型を見つけました。

模型は、こちらにもありました。

これは、やや大きめの模型です。

後ろにまわると、なんと!内部が見えるようになっています。

Madori

円柱の柱が可愛いですね。

パンテオンの地下にある異人たちが眠る墓所

パンテオンの地下

1階を堪能したあとは、いよいよフランスに尽くした偉大な人々が眠る霊廟に向かいます。

この地下に繋がる階段を降ります。

ダンナさん

螺旋階段、写真を撮るとアートになるマジック。

現代と過去を結ぶ階段のようにも思えて、何ともドラマチックです。

パンテオンの螺旋階段

図面を見つけました。

パンテオンの図面

こちらは資料のようです。

パンテオンの歴史

1795年頃のパンテオンと、その周辺の様子を描いたもののようです。

1795年頃のパンテオンと周辺
Madori

この頃のパリにタイムスリップしてみたいものです(妄想)。

地下の造りはとてもシンプルですが、良い意味でヒンヤリとした空気が漂っていました。

シンプルですが構造が迷路みたいで楽しく、吸い込まれそうな奥行き感です。

洞窟の中を歩いているような感覚に陥る通路。

パリにありながら、何も装飾がないところが逆に新鮮でした。

Madori

休憩できるソファがあるのがありがたいですね。

パンテオンはとても大きな建物のため、1階部分も地下も隅々まで観て回るとけっこう疲れてきます。

ガイドブックにも載っている場所でありながら、観光客が少なめなのが救いです。

これでギュウギュウの人の数だったら、疲労感でキツかっただろうな・・・なんて考えてしまいました。

偉人さんのお墓にやってまいりました。

とても美しいお墓で、このように数多くの偉人たちが永遠の眠りについています。

ヴィクトル・ユーゴーの墓所

ヴィクトル・ユーゴーの墓所

フランスを代表する文豪、Victor Hugoヴィクトル・ユーゴーの墓所までやってまいりました。

いよいよご対面です。ドキドキしてきました。

真っ先に出た感想はというと・・・。

Madori

本当に、ヴィクトル・ユゴーのお墓だ!

ダンナさん

語彙力・・・。

この中に、ヴィクトル・ユーゴーが眠っています。

ヴィクトル・ユーゴーの棺

タイトルだけでも知らない人はいないであろう名作「Les Misérablesレ・ミゼラブル」の作者が、本当にこの中に眠っている!と、いう感じでして、なんだか現実感がわかなかったのでした。

著者:ヴィクトル・ユゴー
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小説を読み、映画もドラマも観た、あの名作「レミゼ」の作者ですよ!

Madori

レ・ミゼラブル関連の映像は動画配信サイトで全て視聴しました!

ダンナさん

無料トライアル期間に何本も観れて良かったよね。

そういえば、初めて「レ・ミゼラブル」を読んだのは小学生の頃で、児童向けの書籍でした。

そんなわけで、興奮しながらも静かにお墓の前で手を合わせました。祈

ヴィクトル・ユーゴーのお葬式は国葬だったそうです。

同時代を生きた『L’assommoir (居酒屋)』の著者Émile Zolaエミール・ゾラと同じ部屋で仲良く眠っています。

パンテオンに埋葬されている偉人たち(抜粋)

参考までに、パンテオンに埋葬されている偉人たちをリストアップしてみました。

パンテオンに埋葬されている偉人たち
  • Victor Hugo
    ヴィクトル・ユーゴー(小説家)
  • Émile Zola
    エミール・ゾラ(小説家)
  • Jean-Jacques Rousseau
    ジャン=ジャック・ルソー(哲学者)
  • Voltaire
    ヴォルテール(哲学者)
  • Alexandre Dumas
    アレクサンドル・デュマ(小説家)
  • Marie Curie
    マリ・キュリー(物理学者・科学者)※キュリー夫人

パンテオンの壊れた彫像

壊れた彫像

パンテオンの地下にはお墓だけではなく、壊れた彫像も展示されていました。

パンテオンのトイレ

地下にトイレがあったので利用しました。

綺麗で清潔なので、パンテオンを訪れたら利用されることをオススメします。

パンテオンから眺めるパリ

時期が限られていますが、ドームからパリの街を眺めることができるガイド付きツアーがあります。

ガイド付きツアー
  • 4〜10月
    11:45〜、14:30〜、15:30〜、16:30〜
  • 料金:3€( ≒ ¥360)

私たちが訪れたのは11月だったため、残念ながら、ドーム見学はできませんでした。涙

上のInstagramの写真を眺めて、次に訪れるのはドーム見学ができる時期にしようと思ったのでありました。

Madori

また訪れよう、パンテオン。

パンテオンの記念コイン

パンテオンの記念コイン

パンテオンで全ての見学を終えたあとは、記念コインを購入しました。

Madori

記念コインは2€でした

発行は、ユーロ硬貨を生産している「Monnaie de Parisモネ・ド・パリ(パリ造幣局博物館)」です。

パンテオンの近くに建つサンテティエンヌ・デュ・モン教会

サンテティエンヌ・デュ・モン教会

Saint-Étienne-du-Mont
サンテティエンヌ・デュ・モン教会 

サンテティエンヌ・デュ・モン教会は、ゴシック様式とルネッサンス様式の芸術を融合した見事な建築物です。

この教会はパンテオンを訪れたときに遠くから目にしただけですが、とても美しかったため、次にパリを訪れたら内部見学もしたいと思いました。

外観だけではなく内観も特徴的とのことで、こちらのInstagramで見つけた写真を眺め、これは行かなければならないな・・・と思ったのです。

Madori

こうしてパリの行きたい候補が増えていくのです。笑

また、この教会にはフランスの哲学者・数学者のBlaise Pascalブレーズ・パスカル眠っています。

パンテオンに比べると、随分と小さく可愛らしいサイズ感ですね。

パンテオン・ソルボンヌ大学

右:パンテオン・ソルボンヌ大学

Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne
パンテオン・ソルボンヌ大学

パンテオンのすぐ目の前には大学があります。

パリ大学の一校であり、世界最古の大学のひとつでもある「パンテオン・ソルボンヌ大学」です。

上の写真はパンテオンを背にして撮影したものですが、右側の建物が大学です。

私たちがパンテオンの内部見学を終えて外に出ると、パンテオンの前の広場は多くの学生さんで賑わっていました。

Madori

天気が良いからみんな気持ちよさそう!

ダンナさん

こんなパリの日常の光景もいいね!

学生街でもあるこの街、5区には数々の大学があります。

パリ5区にある大学
  • Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne
    パリ第1大学 (パンテオン・ソルボンヌ)
  • Université Paris 2 Panthéon-Assas
    パリ第2大学 (パンテオン・アサス)
  • Université Paris 3 – Sorbonne Nouvelle
    パリ第3大学 (新ソルボンヌ)
  • Université Paris 4 – Paris-Sorbonne
    パリ第4大学 (パリ・ソルボンヌ)

それ以外にも、名門「Grandes Écolesグラン・ゼコール」があります。

グラン・ゼコール
  • École polytechnique
    エコール・ポリテクニーク
  • École normale supérieure
    エコール・ノルマル・シュペリウール

これらの、グラン・ゼコールとは、総称して「グランゼコール」とよばれ、フランス独自のエリート養成大学(大学院)のことをさします。

こちらは、前日に撮影したオレンジ色に輝く夜のパンテオン・ソルボンヌ大学です。

パンテオン・ソルボンヌ大学

パンテオン広場から眺めたエッフェル塔

パンテオン広場からは、パリのシンボルを眺めることもできます。

La tour Eiffel!
エッフェル塔

ここからみえるエッフェル塔が大好きになりました。

昼も夜も、どこから眺めても・・・

エッフェル塔は、やはり美しいパリのシンボルなのでありました!

※ 画像をクリックまたはタップで大きく表示できます

パンテオンが見えるエドモン・ロスタン広場

Place Edmond Rostand(エドモン・ロスタン広場)

Place Edmond Rostand
エドモン・ロスタン広場

パンテオンから次に向かうのは、リュクサンブール公園です。

その公園のすぐ近くのエドモン・ロスタン広場からみえるパンテオンも美しいので、リュクサンブール公園の近くまで来たら遠目に見えるパンテオンを眺めてみてください!

パンテオン周辺散策ルート

  • Hôtel Trianon Rive Gauche
    ホテル トリアノン リヴ ゴーシュ
  • Panthéon
    パンテオン
  • Saint-Étienne-du-Mont
    サンテティエンヌ・デュ・モン教会
  • Université Paris 1 Panthéon-Sorbonne
    パンテオン・ソルボンヌ大学
  • Place Edmond Rostand
    エドモン・ロスタン広場

パンテオン周辺まとめ

エドモン・ロスタン広場から眺めたパンテオン

パンテオンとその周辺は、5区のカルチェ・ラタンを訪れたら外せない場所になりました。

パリ左岸の観光名所でもあるパンテオンは、見どころ沢山でありながら比較的観光客が少ないため、ゆっくり見学ができます。

大きな建物でけっこう歩き周りますが、とても穴場だと思います。

また、パンテオンだけではなく、周辺もとても雰囲気の良い場所で、歩いているだけでも楽しいのでゆっくり散策されることをオススメします!

次回は、パリの憩いの場「リュクサンブール公園」を訪れたときの様子を紹介します。

リュクサンブール公園

数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございます。

また、ブックマークやメッセージも感謝しております。

Madori

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ダンナさん

À bientôt ! (またね)

著者:地球の歩き方編集室
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