
Madoriです!
パリ滞在記も折り返し地点まできました。
今回から、3日目滞在の様子をお届けします。
3日目の第一弾は、「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台としても話題となった「サン=シュルピス教会」を訪れた時のことを紹介します。


3日目の朝
この日も朝まで熟睡できたおかげで寝起きはスッキリ。
着替えと軽いメイクを済ませ、ホテル内のレストランへ向かい、ゆっくり朝食をいただきました。
そして、やはりフランスではパンとバターが美味しいのでつい食べ過ぎてしまいました。
あと、オレンジジュースも。
このホテルには、スペインでよく見かける生搾りオレンジジューサーが設置されているので、生搾りストレートオレンジジュースも飲み放題です。



少し話が逸れますが、11月にフランスの冷凍食品専門店「Picard(ピカール)」が、我が家の近くにもOpenしました。
ピカールでも生搾りオレンジジューサーが設置されているので、いつでも飲みたいときに飲めるようになって嬉しいです。
オレンジ2玉使用250円、3玉使用300円。
2玉だと少ししかないです。
ちなみに、この日もパリの朝食の写真を撮り忘れました。
結局、ホテルの朝食の写真は最終日まで撮ることはありませんでした。



朝食を終えて部屋に戻り、私はしっかりメイク。
ダンナさんはゴロゴロ。
「しっかりメイク」の理由は、3日目滞在記の3回目あたりでその理由を書きます。
しかし、気合いを入れて身支度をしたのに、この日の天候は雨とのこと。
前日はスニーカーで大丈夫でしたが、今日は再び傘とレインブーツの出番です。
レインブーツを買った時の記事はこちら


ホテルからリュクサンブール宮殿の前を通って教会へ


外はまだ雨は降っていませんが、今にも降ってきそうな灰色の空です。
ホテルから、Le Jardin du Luxembourg(リュクサンブール公園)の前を通って目的地に向かいます。
写真は、リュクサンブール公園とリュクサンブール宮殿。


天気が良かったら公園内を散策したかったですが、今にも雨が降ってきそうだったので目の前を通りかかっただけでした。
写真でしか見たことのなかったリュクサンブール公園と宮殿。
この日も、曇天を忘れてしまうほどのテンションでした。
リュクサンブール宮殿も、なんて重厚な建築物なのでしょうか。


フランス国旗もみえます。
そう、リュクサンブール宮殿の北の端に位置する此処は、「Sénat(フランス元老院議事堂)」なのです。


フランス議会の上院として使われています。
建物は、フランス宮殿様式に16世紀のイタリア・フィレンツェの様式を取り入れた豪華な建築です。
パリは、本当にランドマークだらけです。






リュクサンブール公園・宮殿とその周辺については、4日目滞在記で改めてゆっくり紹介したいと思います。
宮殿内には入ってはおりませんが、4日目に公園でプチ・ピクニックを楽しみました。
フランス人もお勧めの石畳の路地「セルヴァンドニ通り」


リュクサンブールから教会方面へ歩いている途中で、素敵な路地に出ました。
Rue Servandoni
セルヴァンドニ通り
石畳の細い路地に、白を基調としたアパルトマンが連なっていて美しいです。


一階部分のホテルやショップのカラフルな色がアクセントになっています。



縦構図でも一枚。
赤い自転車もパリの風景にとてもよく似合っています。


日曜日だからというのもありますが、人通りも少なくフォトウォークするには最高の路地だと思いました。



この通りを真っすぐ歩いていくと、もうそこは教会です。
ですが、私たちは途中左に曲がり、遠回りをして教会に向かいました。
その小道は、Rue du Canivet(カニヴェ通り)。
そこで、素敵なドアとの出会いがありました。
このドア、高さもあまりなく古そうです。


このドアは縦構図で撮ればよかった。
鮮やかなブルーと壁の白のコントラストが美しかったです。


サン=シュルピス教会周辺は、素敵な路地やドアとの出会いが本当に多かったです。
教会の帰り道でも出会いましたので、後のほうで紹介させていただきます。
ランボーの詩が書かれた小さな路地


ドアが並ぶ細く短い路地「Rue du Canivet(カニヴェ通り)」を歩いていくと、「Rue Férou(フェルー通り)」に突き当たりました。
すると、文字が書かれた巨大な壁画が現れました!


調べてみたところ、ここは税務署の囲い壁で、書かれているのは詩人、Arthur Rimbaud(アルチュール・ランボー)の詩『Le Bateau ivre(酔いどれ船)』。


ランボーがこの詩を初めて朗読したのが、サン=シュルピス教会近くのカフェだったそうで。
小さく目立たない通りですが、文学に興味のあるかたは、是非訪れてみてはいかがでしょうか。
目の前に建つサン=シュルピス教会の堂々とした姿を拝むこともできます。
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サンシュルピス教会と広場


Église Saint-Sulpice
サン=シュルピス教会
ホテルから教会までは、徒歩15分。
リュクサンブール周辺からサン=シュルピス教会周辺をフラフラと寄り道しながらの到着なので、こうして記事にすると距離があるように感じますが近いですね。
初めてみた教会の姿は、この角度から。


木の葉の後ろに見える姿が神秘的。


教会の全景です。


ベストセラー「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台としても話題になった教会です。
しかし、私がパリを訪れたときには「ダ・ヴィンチ・コード」の内容をよく覚えておりませんでした。
本は確かBOOKOFFで購入し、買って満足して手付かずのまま現在に至ります。
随分前(独身時代)に映画も観ましたが、あまり印象には残っておりません。
パリから帰ってきて、サン=シュルピス教会が観たいが為に再度観ましたが、やはり・・・いかにもハリウッド的なエンターテイメントだなぁと。



話を戻して、サン=シュルピス教会について簡単に紹介します。
奥行113m、幅58m、高さ34mで、ノートルダム大聖堂よりわずかに小さく、パリ第2の大きさをもつ教会といわれています。
教会の歴史については、ウィキペディアから引用。
1646年にルイ13世の王妃であるアンヌ・ドートリッシュの命により建築が開始される。ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿を設計したルイ・ル・ヴォーを中心として設計が行われるが、工事は何度も中断。1745年に完成するが、1762年には火災、1770年には落雷により正面が破損するなど完成は困難を極め、最終的にはエトワール凱旋門の設計に関わったシャルグランの手によって修復された。
数々の困難を乗り越えてきた教会なのですね。
しかも、南塔(縦構図写真の2枚目)はフランス革命で工事が止まってしまい、完成することなく今に至るそうです。


この写真が未完成の塔です。


ですが、このアシンメトリーなところが興味津々で個人的に好きかもしれません。


教会の周りには広場があります。
Place Saint-Sulpice
サン=シュルピス広場


広場の隅には謎の緑色のオブジェがありました。
調べてみたところ、これはパリで生まれた「Fontaine Wallace(フォンテーヌ・ヴァラス)」と呼ばれる水飲み場で、世界中の都市で見られる小さな鋳鉄製の噴水とのこと。


Les fontaines Wallace
Les fontaines Wallace Écouter sont des points d’eau potable publics, des fontaines qui se présentent sous la forme de petits édicules en fonte présents dans plusieurs villes dans le monde.
Dessinées par Charles-Auguste Lebourg, elles tiennent leur nom de Richard Wallace, le philanthrope britannique qui finança leur édification. Elles sont souvent associées par les étrangers à l’image de Paris1, car c’est dans cette ville qu’elles furent implantées en premier et qu’on en trouve le plus en France.
広場の中央には、立派な噴水があります。
フランスの建築家、Louis Visconti(ルイ・ヴィスコンティ)作の『Fontaine des quatre points cardinaux(4人の枢機卿の噴水)』




教会と噴水。
一緒に眺めると、よりいっそう美しいです。






教会の近くに寄り、見上げて撮った写真。


この時に雨が降ってきました。
写真にも雨が写っています。
雨足が次第に強くなってきたので、教会の中に入ることにします。



ここからは、教会から広場に向かって撮った写真です。


傘をさしたカップルが絵になる、パリらしい風景。


こちらは、教会から出てきたカップル。


セピア色に加工してみました。
なかなか良い感じ。


教会出入り口前の天井と壁。
彫刻がいっぱいです。




左右に建つ彫像。




中央のドア(出入り口ではない)


では、いよいよ中に入ります。
思わず声が漏れました!
ただ美しいだけでは何か言い足りないです。


この気持ちは、なんでしょうか。
カッコいいとかお洒落とか、そんな軽い言葉は教会を表現するのに相応しくないのかもしれませんが、カッコいいというのが第一印象でした。



荘厳なだけではなく洗練された佇まいというか何というか。


ただし、この日は日曜日。
敬虔なクリスチャンが集まり、ミサが行われていました。




静かに教会を見学します。
それにしても、なんて美しい教会なのでしょうか。
そして、やはりカッコいいと思ってしまうのでした。


ノートルダム大聖堂が女性的なら、サン=シュルピス教会は男性的といった雰囲気です。
その他教会内部の写真。














本当はもっと撮りたかったのですが、ミサの邪魔にならないよう写真撮影は控えめにしました。
見どころのパイプオルガンとドラクロワのフレスコ画は、残念ながら撮れませんでした。
パイプオルガンは、Instagramで見つけた写真を貼っておきます。
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サン=シュルピス教会、ホテルから近いのでまた翌日にでも改めようと思ったのですが、結局この日見学しただけでした。
しかし、この立派で見どころ満載な教会が入場料無料だなんて信じられないです。
これは料金を請求できるスケールの大きさだと思います。






サン=シュルピス教会、また訪れたいと思います。


サン=シュルピス教会について詳しく紹介された記事を見つけました。
もっと知りたいかたは、こちらを読まれることをオススメします。
[blogcard url=”https://kitagawa.ws/saintsulpice/”]
サン=シュルピス教会からの帰り道


教会を後にし、一旦ホテルに戻ることにしました。
外は雨。
ホテルで少し休憩してから次の目的地を目指します。
その前に、教会の帰り道でも素敵な路地やドアとの出会いがあったので紹介します。
教会の目の前の通りは、Rue Palatine(パラティーヌ通り)。


パリの通り名プレートには濃紺に緑の縁取りがされていますが、上のプレートはサン=シュルピス教会の後ろの部分に文字が掘られたもので、珍しいと思い撮りました。
とにかく、コンデジでは気になるものを片っ端からパシャパシャ撮っていたような気がします。
ミラーレスでは、しっかり構えて「これを撮るぞ!」と、本気モードで。
サン=シュルピス教会の後ろの部分。


このドーム型の建物をみて、真っ先にこれがサン=シュルピス教会だと気づく人は、なかなかいないのではないでしょうか。
サン=シュルピス教会というと、やはり前から見た2つの塔のイメージですよね。
ドーム型でもスッキリした佇まい。
頭頂部には十字架ではなく星というのが、これまたミステリアス。




教会の近くの、Rue Garancière(ガランシエール通り)という通りに出ました。





ガランシエール通りからの眺め。
突き当たりに、あの「無印良品」があります。


この通りで出会った素敵なドアを出会った順に載せていきます。


このドアの前で立ち止まる人を何組か見かけました。


綺麗な淡いブルーのドア。
レース編みのような透かしが美しいです。
そして、ドアまわりの彫刻もドアの美しさを引き立てています。
ここは何処だか忘れてしまいましたが、道中に出会った中庭。


パリはやっぱり石畳がよく似合います。
リュクサンブール宮殿の近くまで戻ってくると、美しい回廊にも出会いました。


今回の主役はサン=シュルピス教会ですが、道中に出会った数々の路地やドア、中庭、回廊も思い出深いです。
サン=ジェルマン・デ・プレ界隈の中でも、リュクサンブール⇄サン=シュルピス周辺は、静かで落ち着いていて特にお気に入りのエリアになったかもしれません。
サン=ジェルマン・デ・プレ教会周辺の賑やかな雰囲気も、絵に描いたようなパリらしくて好きですが。
老舗ビストロ


ホテルに少しずつ近づいてきました。
こちらは、リュクサンブール公園近くの老舗ビストロ。
Au Petit Suisse(オ・プティ・スイス)
「パリの赤」が好き。
何気に宿泊したホテル周辺、素敵なお店が多かったです。





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ビストロの通りでも、素敵なドアを見つけました。


一旦ホテルに戻る


ホテルの近くの通りで、CHANEL(シャネル)の「ココマーク」のようなものを見かけました。
何だか建物歪んでいるような気がするのですが。笑


ホテル近くのアンティーク写真のお店。


日曜日なので閉まっていましたが、クローズのシャッター!?が可愛らしくて思わず撮ってしまいました。
この色、美しいですね。


パリには好きな色がたくさん溢れているから、本当に忙しいのです。
[blogcard url=”https://www.antiq-photo.com/accueil/”]
前回記事でも紹介した、赤い外観が印象的なワインバー「Au Père Louis」。


なぜか、脇には壊れた車が停まっていました。








でも、パリ(というかフランス)に数日滞在していると、このような光景に驚かなくなるのですよね。
そして、何だか愛おしくもあったり。
自分が割といい加減なところがあるので、ホッとするのかもしれませんね。
さてさて、ホテルに到着しました。


少しホテルで休んでから、次の目的地へと向かいます。
散策ルート
今回の散策ルートです。
途中立ち寄った通りも細かく表示させてみました。
- Hôtel Trianon Rive Gauche
ホテル トリアノン リヴ ゴーシュ - Sénat
フランス元老院議事堂(上院) - Rue Servandoni
セルヴァンドニ通り - Rue du Canivet
カニヴェ通り - Rue Henry de Jouvenel
アンリ・ド・ジュヴネル通り - Église Saint-Sulpice
サン=シュルピス教会 - Place Saint-Sulpice
サン=シュルピス広場 - Rue Palatine
パラティーヌ通り - Rue Garancière
ガランシエール通り - Au Petit Suisse
オ・プティ・スイス - Hôtel Trianon Rive Gauche
ホテル トリアノン リヴ ゴーシュ
まとめ
サン=シュルピス教会をメインに紹介する予定だった今回の記事ですが、それ以外にも書きたいことが多く、 またボリューム感のある記事になってしまいました。
今回紹介した散策ルート、個人的にとてもオススメです。
次回は、またセーヌ川方面に向かいます。
写真は、レオス・カラックスの映画『Les Amants du Pont-Neuf(ポンヌフの恋人)』で有名な「Pont-Neuf(ポン・ヌフ=ヌフ橋)」から眺めた景色。


数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございます。
また、ブックマーク、メッセージも感謝しております。
本当に、パリは歩いているだけで絵画のようなシーンに出会える楽しい街ですね!
À bientôt ! (またね)

