
Madoriです!
パリ滞在記の続きです。
旅の最後にどうしても訪れたい場所がありました。
そこが冒頭写真のリュクサンブール公園です。
前回は、フランスの偉人たちが眠るパンテオンを訪れたときの様子を紹介しました。
下の写真は、これから紹介するリュクサンブール公園を背にして撮影したものですが、ここからもドーム型の美しいパンテオンを眺めることができます。




陽気なお店でパニーニを買う
公園散策の前に、腹ごしらえ。
快晴ではありませんが、青空の下でピクニックをするにはもってこいの天気。
そこで、近くでサンドウィッチを買い、公園で食べようということになりました。
あまり迷っている時間はないので、前日に「そば粉のクレープ」をテイクアウトした陽気なお店に寄ることにしました。
※ そのときの記事はこちら


「Le Fournil(ル・フルニル)」という小さなお店です。
このお店は、クレープ(ガレット)だけではなく、パン、サンドウィッチ、ヴィエノワズリーと、種類豊富。
イートインもできますが、この日もテイクアウト。
ずらりと美味しそうなパンが並びます。


少し眺めていると、お店のムッシュウがすぐに私たちに気づいてくれました。
「ボンジュール!昨日も来てくれたよね!また会えて嬉しいよ!(仏)」
と、昼間だからなのか、前日以上にテンションが高い。笑
これから公園でピクニックをするのだと言うと、バケット生地のサンドウィッチとパニーニをすすめてくれました。
滞在中、サンドウィッチはけっこう食べたので、パニーニに決定。
選んだパニーニも、その場でホットサンドにしてくれます。
この日は他にもお客さんがけっこういて忙しそうでしたが、ムッシュウは相変わらず楽しそうに鼻歌を歌いながら調理していました。
おしゃべりにも花を咲かせていました。
フランス人がおしゃべり好きというのは知っていたし、実際に訪れてもそう感じたのですが、このお店のムッシュウはそれに加えて地中海気質というのか、とにかく人懐っこくて明るい!
接しているこちらまで楽しい気持ちになりました。
いいなぁ、この感じ。
パリジャンというより南仏のムッシュウやイタリア人と接しているみたいだけど。笑






パニーニが焼きあがったのでお会計。
パニーニ2人分とお水1本で7.4€。
パリにおいて、良心的な価格なのも良き。
このときにも嬉しいことが。
お会計の時に、もう一人のムッシュウが「どこから来たの?」と、聞いてきたので、私たちは「Japon(日本)!」と答えるとなんと。
聞いてきたムッシュウ、なんと日本語を勉強中とのこと。
なので、少しだけ日本語でも会話しました。
住んでいる場所が東京だと言うと、いつか行ってみたいと話してくれました。



お店は、ロックダウン下においても営業しているようです。
このお店は、パリでの行きつけにしようと思ったのでありました!


私は、もしもパリに住んだなら・・・
と、いう妄想をよくします。 笑
それが叶ったら、フランス人のお友達を一人でも多くつくりたい。
お友達とまで近しくなれなくても、このお店のように行きつけのお店を増やして、顔なじみをたくさんつくりたいのです。
フランス語を覚えたいというのも勿論ありますが、それ以上に溶け込みたい思いのほうが強いかもしれません。
フランス人ではなくても、イタリア人でもスペイン人でも日本人でも誰でも、パリもしくはフランスに住んでいて、パリが好きで、フランスが好きな人となら、どんな人とでも積極的に仲良くなりたい。
リュクサンブール公園


Jardin du Luxembourg
リュクサンブール公園
リュクサンブール公園は、22万4500平方メートル(22.45ヘクタール)の広さを持ち、うち21ヘクタールが公開されている、パリで4番目に大きな公園です。
- Parc de la Villette
ラ・ヴィレット公園(55ヘクタール) - Palais des Tuileries
テュイルリー庭園(25.5ヘクタール) - Parc des Buttes-Chaumont
ビュット・ショーモン公園(25ヘクタール) - Jardin du Luxembourg
リュクサンブール公園(22.45ヘクタール)
※ ダンナさんと独身時代によくデートした東京の日比谷公園は16ヘクタール。
実はこのリュクサンブール公園、あの Audrey Hepburn(オードリー・ヘプバーン)が60歳を過ぎた頃、アメリカのテレビ番組『庭園紀行』のプレゼンターとして、17世紀に造られた歴史あるこの庭園を紹介しました。
ユニセフの親善大使とともに、晩年のオードリーの活動の柱は、世界の名だたる庭を紹介することでした。
「オードリー・ヘップバーンの庭園紀行」で、オードリーは、このように語っています。
パリの公園の中でもリュクサンブール公園は、庭園と公園の良さを結合した最高例です。60エイカーの自然公園は、散策には最適でしょう。
ここでは花・水・木が広大な自然を形成し、混雑する都会のオアシスとなっています。
庭園の雰囲気は、市民の性格を映します。彼らは庭用の椅子を携え、太陽、木陰、刺激を求めて移動します。
そういえば、オードリー・ヘプバーンはパリが似合うと讃えられていたことでも知られていますね。
リュクサンブール公園を訪れたいと強く願ったきっかけのひとつに、このオードリーの存在がありました。
今回のパリ滞在の最後は、リュクサンブール公園で締めくくろうと思ったのです。
雲も出ていますが、青空に恵まれて本当によかった。
ここからは、写真で美しい公園の様子を眺めていただけたらと思います。
公園の周辺は、こんな感じで柵で囲われています。


広いので、地図もあります。


入り口の看板。


中に入っていきます。






椅子もあって、しかも空いていました。





先に紹介したお店で買ったパニーニ。


ダンナさんと私、同じのを注文したのですが、これ・・・めちゃくちゃ美味しかったです!
食べる前に撮れなかったのは、相変わらず。笑
お花とエッフェル塔を眺めながらの贅沢なひととき。


見渡すと、ニョキッと無機質なモンパルナスタワーも左に見えます。


風が少し強かったですが、屋外でのランチは気持ちがいい。
しばらくのんびりダンナさんとおしゃべりをしながら公園を眺めていました。
私たちが座っている場所から近いところで気になる光景が。


絵を描いているパリジェンヌを発見!


リュクサンブール公園とリュクサンブール宮殿を前に、集中して描いていました。


なんて絵になる光景なんだろう。
あまりの美しさに何枚も写真を撮ってしまいました。
そして、私に絵を描くセンスがあったら実際に描いてみたいと思うほど印象的でした。


パニーニを食べ終え、お腹が落ち着いたところで椅子から立ち上がり、公園内を散策することにしました。
こちらは宮殿のそば。


こちらは前日に撮った写真ですが、反対側の外の柵から公園に向かって撮った写真。


建物は曇りでも映えますが、公園の緑は、やはり晴天のほうが美しいですね。
スッキリ快晴ではないですが、光が差し込んで気持ちがいい。


池のほうへ降りていってみましょう。


草や花が公園を美しく演出しています。


ここからは、宮殿の左にサン・シュルピス教会もみえます。


拡大してみましょう。
教会の2つの塔がハッキリとみえます。


池とリュクサンブール宮殿。


緑と草花が美しいリュクサンブール宮殿。


上の写真は、「これ、ポストカードにできるよ!」と、友人が気に入ってくれた写真でもあります。
冒頭のアイキャッチ画像にも使いました。
こちらも同じ場所から撮影しましたが、宮殿をボカしてみました。


この時期(11月)でもじゅうぶん美しいのだから、春・・・今頃はもっと花が咲き誇っていて綺麗なのでしょうね。
人々が、公園でのんびり過ごしている風景も良き。


聞こえてくる言葉の殆どはフランス語でしたが、イタリア語も聞こえてきました。
そういえば、リュクサンブール宮殿は、フィレンツェのメディチ家の居城をモチーフとしているのだとか。
公園内のあちこちに建つ彫像。
ここも、まるで屋外美術館のようです。


公園からみえるパンテオン。
この構図、お気に入りです。


パンテオンから公園までは歩いて8分ありますが、すぐ近くにあるようにみえます。
パンテオンの大きさを物語っていますね。


この公園の魅力は、公園そのものの美しさは勿論ですが、公園からパリのランドマークをいくつか眺めることができるところ。
公園の中心から少し歩き、人通りの少ない場所までやってきました。
こちらは、「Fontaine Médicis(フォンテーヌ・メディシス)」。


涼しげで美しい、メディシスの泉。
縦構図でもう一枚。


時は11月ですが、晴れているため空気は暖かく、公園は日陰と太陽であふれていました。
人通りの少ない緑に囲まれた辺りは、何かに守られているような安らぎも感じました。
こちらは並木道。
あえて、古い写真風加工をしてみました。


この並木道の写真を眺めていたら、GW中に沼にハマった、ある物語のことを思い出してしまったのです。
実は、このリュクサンブール公園、前回のパンテオンの記事でも少し触れましたが、フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーの長編名作「Les Misérables(レ・ミゼラブル)」の中でも登場しました。


作品の時代背景としては、ナポレオン1世没落直後の1815年から、ルイ18世・シャルル10世の復古王政時代を経て、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間。
パリにエッフェル塔がまだ存在しない頃で、日本はまだ江戸時代です。
リュクサンブール公園も、まるで屋外美術館のような場所でした。
いつかこの公園で、小説「レ・ミゼラブル」のリュクサンブール公園のシーンだけでもいいので、読みふけってみたいものです。
この雰囲気、今にもコゼットとマリウスが出てきそうです。


GW中、英国版のドラマ(全8話)を観たあと、フランス版のドラマ(全6話)を観て更にハマり、今はiPadで小説を読んでいます。


※ こちらのブログも面白いです!
[blogcard url=”https://4travel.jp/travelogue/10197318″]
写真を現代に戻します。笑
公園内には、このような売店もありました。


最後に、私たちのツーショット。


そういえばこの滞在では、ちゃんとしたツーショットを一枚も撮っていなかったのでした。
滞在中天候に恵まれず、三脚が使えなかったのです。
最終日のこの日は晴れましたが、帰国する日でもあるため、三脚を使っての撮影時間をとることができず、残念。。。
・・・と、いうのは言い訳ですね。
お互いを撮るよりパリに夢中になりすぎたから・・・というのが正解でしょう。笑






影ですが、手を繋いでいる写真がとれたので良しとしましょう。笑
リュクサンブール宮殿
Palais du Luxembourg
リュクサンブール宮殿


リュクサンブール公園紹介の中でも写真が出てきていますが、改めて。
リュクサンブール宮殿は、フランスに嫁いだイタリアの名門メディチ家出身の、Marie de Médicis(マリー・ド・メディシス)が、故郷フィレンツェを偲ぶために改築した宮殿です。
(マリー・ド・メディシスは、フランス国王アンリ4世の2番目の王妃で、ルイ13世の母)
彼女が幼い頃過ごしたメディチ家の居城、Palazzo Pitti(ピッティ宮殿)をモチーフとしているとのこと。


その後、監獄として使用されたり、末期の総裁政府の官邸となったり、ナポレオン・ボナパルトが権力を掌握した歴史的な舞台にもなりました。
第二次世界大戦中は、ドイツ占領軍の空軍司令部が置かれていたそうです。
今は、「Sénat(元老院 上院議事堂)」として用いられています。


建物の写真は、こちらにも載せています。


公園近くのお店
リュクサンブール公園を堪能したあとは、周辺をのんびり散策。
そこで、映画にでも出てきそうなカフェが視界に飛び込んできました。
赤と青のストライプの屋根がとてもキュート!


Le Cercle Luxembourg と、いう名のお店。


ストライプの屋根に、ティファニーブルーの枠の色がとてもお洒落!
公式ウェブサイトでお店の様子を見ることができます。
[blogcard url=”https://le-cercle-luxembourg.business.site/?utm_source=gmb&utm_medium=referral”]
リュクサンブール公園周辺、素敵なカフェが多い印象。
再びパリを訪れたら、今回宿泊したホテルに再びお世話になり、この周辺をもっとディープに攻めたいところ。
カフェの隣のブルーグレーのドアも美しい。
そしてその美しいドアの右隣には、一瞬 PSG(パリ・サンジェルマンFC)の、オフィシャルショップかな!?と、勘違いしてしまうようなお店がありました。笑


中には入っておりませんが、Gift Shopと書いてあるのでお土産屋さんだと思われます。
ちなみに、本物のPSGのエンブレムはこちらです。
地図
- Le Fournil
ル・フルニル - Le Jardin du Luxembourg
リュクサンブール公園 - Le Cercle Luxembourg
(カフェ)
まとめ
ヨーロッパを訪れたら必ずおさえておきたいのが、庭園や公園や広場といった市民の憩いの場所。
今回のパリ滞在でも、チュイルリー公園、ヴォージュ広場、そして旅の締めくくりにリュクサンブール公園を訪れました。
3泊5日という短い日程ではありましたが、パリ市民の日常を眺めたり、ゆっくり寛ぐ時間もけっこうあり、充実した滞在となりました。
このパリ滞在記も、次回はいよいよ帰国の回を迎えることになりました。
できれば1回で書き上げたいですが、長くなりそうなら2回に分けます。
パリの街、最後の写真は、グレーベージュに染まる美しいアパルトマンで締めます。


数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございました。
À bientôt ! (またね)

