
¡Hola! Madoriです。
前回の記事では、屋外美術館のような美しい都会のオアシス「レティーロ公園」を紹介させていただきました。


今回は、スペインが誇るプラド美術館など、スペイン三大美術館や高級ホテルが建ち並ぶプラド通りやその周辺を散策した時のことを紹介させていただきます。
注目ポイント
前回のレティーロ公園、今回のプラド通りは、2021年7月に「光のある風景」という名で、この辺りが「文化的景観」のカテゴリーでユネスコの世界遺産に登録されました。
このエリアは前回の旅でも訪れているので、写真は前回と今回の両方を載せています。
- 前回(2016年11月):雨
- 今回(2017年10月):晴
前回訪れたときは大雨だったので、1日の殆どを美術館で過ごしました。
今回の滞在では雨の日が1日もなく晴天が続いたので、大きな美術館での芸術鑑賞はせずに、レティーロ公園同様に、エリアそのものが美術館のような街並みを鑑賞しながら散策を楽しみました。
天候によって、同じ場所でも違う景色のように見えるのも新鮮でした。
レティーロ公園の出入り口のひとつ「フェリペ4世の扉」が見えます。


この「フェリペ4世の扉」を背に、これから美術館通りまで移動します。
レティーロ公園から美術館通りまで移動


レティーロ公園の「フェリペ4世の扉」から美術館方面へ歩いていきました。
すると、美術館のような建物が見えてきました。
この建物は、Buen Retiro(レティーロ宮殿)の破壊から生き残ったものらしいです。
その建物の脇の路地を歩いていきます。
スペインらしい色づかいの建物が整然と並んでいてとても綺麗ですね。


路地を抜けると、円形交差点が見えてきました。
後ろ姿だけしか撮りませんでしたが、美しい女性の像が建っています。
こちらは、スペイン王フェルナンド7世の4番目の妻、マリア・クリスティーナ・デ・ボルボン(María Cristina de Borbón)の像です。


プラド美術館に近づいてきました。
右手には高級ホテルが並び、そのそばの芝ではのんびり寝転んでいる人々の姿もみえます。



気持ちよさそうですね〜。


その美しい高級ホテルをこれから少し紹介します。
ホテル リッツ マドリード(Hotel Ritz, Madrid)


こちらが、濃紺のドームが目印の、ホテル リッツ マドリード(Hotel Ritz, Madrid)です。
プラド美術館のすぐ目の前にあり、美術館を背にして撮影しました。
1910年、旅好きだった当時の国王アルフォンソ13世が、既に開業していたパリやロンドンのリッツを見て、マドリードがヨーロッパを代表する近代都市になるためには同様な高級ホテルが不可欠との判断から、ホテル王セザール・リッツの指導の元に建設された格式と気品を備えた高級ホテルです。
César Ritz(セザール・リッツ)
1850年2月23日 – 1918年10月24日
スイス・フランスの実業家。
ホテルリッツ(パリ)、リッツ・ロンドンとカールトンホテル(ロンドン)の経営で大成功を収め、「ホテル王」(king of hoteliers, and hotelier to kings)と呼ばれた。
現在もヨーロッパ各地に残る各地の「リッツ・ホテル」にその名を残している。
いつか泊まってみたいものです。
余談ですが、ホテルリッツ(パリ)は、オードリー・ヘプバーンとゲイリー・クーパー主演の映画「昼下りの情事」の舞台にもなりました。
リッツ・マドリードの前には、観光スカイバスが連なって停まっていました。


そのすぐ側には、サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドの広告がありました!





まだ若くて尖っていたときの写真だね。



マドリディスタなら、これを見たらやっぱり撮りますよね!
最近あまり調子が良くなくて心配ですが、リーグ戦も後半に入り今後の活躍に期待が高まります。
ウェスティン パレス ホテル(Westin Palace Hotel)


マドリード市街中心部に存在する高級ホテル、そのふたつ目がこちらの「ウェスティン パレス ホテル(Westin Palace Hotel)」です。
1912年に、こちらも国王アルフォンソ13世の命を受けて建設された「ウエスティン・パレス・マドリード」。
多くの著名人に愛されてきた100年以上にもわたる歴史を持つマドリードを代表するホテルです。
文豪ヘミングウェイも定宿としていたそうです。
マドリードのネプチューンの噴水と静かな広場を一望するこの豪奢なホテルは、先に紹介させていただいた「ホテルリッツ」同様、プラド美術館とティッセン ボルネミッサ美術館の向かいに位置し、ソフィア王妃芸術センターにも近いです。
これらの三大美術館を結ぶアートトライアングルと呼ばれる三角地帯の内側に位置し、芸術観賞にも最適なホテルです。
私たちは宿泊どころか中にも入っておりませんが、情報によるとロビーを抜けると壮大なステンドグラスのドームが迎えてくれるとのこと。
サン ヘロニモ エル レアル教会(San Jerónimo el Real Church)


こちらは、サン ヘロニモ エル レアル教会(San Jerónimo el Real Church)。
こちらもプラド美術館の隣に位置し、たいへん美しい教会です。
1501年に建てられた、マドリードで唯一残っているゴシック様式の教会のようです。
歴代のスペイン国王の載冠式など、王室の儀式が執り行われていたことで知られています。
個人的に、プラド美術館より目を引く建築物だと思いました。
このように、曇天の日と晴天の日を見比べるのも楽しいです。







晴天は優しい雰囲気が感じられて、曇天は重厚感がありますね。
プラド美術館(Museo del Prado)


歴代のスペイン王家のコレクションを展示する「スペインの至宝」とも称される美術館が、このプラド美術館(Museo del Prado)で、年間250万人もの人々が訪れる、スペインきっての名所の1つです。


余談ですが、マドリードの観光はプラド美術館だけですませる人も多いそうですね。



実弟夫婦と知り合いのご夫婦が、まさにそうでした。



プラド美術館だけ観て、すぐ他の地に移動したと話していたね。
「もし1日しかスペインにいられないのなら迷わずトレドへ行け」と、いう有名な言葉がありますが、それをマドリードに置き換えると、「もし1日しかマドリードにいられないのなら迷わずプラド美術館へ行け」と、いったところでしょうか!?
マドリードの魅力は美術館だけではないと思うのですが、確かに教科書に載っている有名作品も数多く、スペイン3大画家、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコの作品は、とても見応えがあり感動しました。



感想のボキャブラリーが少ないのが、もどかしい。
個人的な好みですが、私はエル・グレコの肖像画に強く惹きつけられました。
『胸に手を置く騎士』(1580年以前)
デカダンスな雰囲気がたまりません。
ミュージアムショップにこのTシャツが売っていたので、買えばよかったと後悔しております。
エル・グレコの肖像画を観ていたら、退廃的な芸術とお酒と倦怠に溺れた生活をしていた独身時代のことを思い出しました。爆



一人暮らしをしていたので、平日は働いていましたよ!



お酒と芸術に溺れるのも、ほどほどにね。
あわせて、プラド美術館のミュージアムショップで購入したグッズを少し紹介します。


購入品
- ポストカードたくさん
- 肖像画のブックマーク(友人へのお土産)
そういえば、日本でも「プラド美術館展」が開催されるそうですね!
[blogcard url=”https://artexhibition.jp/prado2018/”]
これは、行かねばなりません!
- 2018年2月24日(土)〜5月27日(日)
国立西洋美術館(東京・上野公園) - 2018年6月13日(水)〜10月14 日(火)
兵庫県立美術館(神戸市)
ティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo de Arte Thyssen-Bornemisza)


この美術館はまだ訪れたことがないのですが、昨年目の前を通った時に撮影した写真を載せておきます。
13世紀初めから20世紀末まで、ヨーロッパ絵画の7世紀にわたる歴史を堪能できます。
とても評判が良いので、次にマドリードを訪れた際には立ち寄りたいと思います。
ソフィア王妃芸術センター(Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía)


こちらは、ピカソ、ダリ、ミロの三大巨匠の作品など、近現代美術を中心に展示されています。
ここはプラド美術館ほどの混雑ではなかったので、ゆっくり鑑賞できました。


なんといっても、ピカソの「ゲルニカ」は絶対に見逃せない作品です。
縦3.5m、横7.8mもある巨大な作品で、バスク地方にあるゲルニカという町が空爆を受けた時の様子が描かれています。
この絵を観た時、しばらく動けませんでした。
この美術館は、ゲルニカなどの一部を除き写真撮影が許可されていました。
白を基調とした建物が美しく居心地が良かったので、この美術館ではかなり長居したのですが、帰国して後々この美術館が元病院であったことを知りました。



建物そのものが美しいだけではなく落ち着く空間でした。




こちらは、美術館の中庭です。


外は、さらに強い雨が降っていました。
それでも、外へ出ると、子どもとワンちゃんは元気いっぱいに遊んでいました!





まるで絵画のような美しい光景でした。
お母さんの傘、男の子が着ている洋服、モカ色のワンちゃん。
微笑ましい光景と色使いがとてもツボで、しばしこの家族の様子を眺めていました。
ヨーロッパの子ども服って、大人が着ているものをそのまま小さくしたようなデザインや色のものが多く、逆にそれが可愛さを引き立てているような気がします。
日本の子ども服はゴチャゴチャしたものが多いですよね・・・あれは、どうしてなんだろう。。。
プラド通り(Calle del Prado)


庭園のように美しいプラド通り(Calle del Prado)まで来ました。
緑豊かでこの通りも散策が気持ちいいです。
実は、前回の旅ではこの場所がレティーロ公園だと勘違いしていました(笑)
そしてダンナさん、この旅でも通りすがりの人に道を聞かれていました(笑)



ほんと、よく道を聞かれるよね〜。



観光客だから聞かれてもわからないけれど、悪い気はしない。笑
南フランスでもよく話しかけられていました。笑


ここからの2枚は、昨年の写真です。
秋のヨーロッパ、雨のヨーロッパも情緒があって素敵でした。
街路樹や噴水などが美しく、18世紀に王侯貴族のお気に入りの散歩道だったことも頷けます。


昨年は、ここからスタートして美術館巡りをしました。
マドリードは色鮮やかでエネルギュッシュな街ですが、前回紹介させていただいたレティーロ公園や今回の美術館通りのように、教会、美術館など歴史を感じる建築物や庭園が多く存在し、とても美しいです。
セントロ セントロ – シベーレス宮殿(Centro Centro – Palacio de Cibeles)


次に向かう場所が見えてきました。
写真には、その建物の白い頭頂部が見えます。
これから向かう場所も、とても素晴らしく美しい場所で、レアル・マドリードの聖地でもあります。
散策ルート
レティーロ公園の「フェリペ4世の扉」から散策スタートしました。
散策ルート地図です
さいごに
今回紹介した、三大美術館や高級ホテル、美しい教会などが集まるプラド通り周辺は、マドリード観光に欠かせない場所のひとつでもあり、歩いているだけで楽しいお散歩天国です。
プラド美術館を訪れたら、美術館だけではなく、ぜひこの周辺の散策も楽しんでみてはいかがでしょうか。
マドリードに新たに生まれた「光の景観」といわれる世界遺産の街のなかでも、特にこのエリアは大変おすすめです。
続きます…。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



¡Hasta luego! (またね)

