2度目のマドリード滞在記 4日目① ロマン派美術館|落ち着いた雰囲気の中で芸術に浸る

マドリードのロマン派美術館
まどり

¡Hola! Madoriです。

今回の記事は、写真が多くとても長いです。

マドリード滞在4日目のメインイベントは、我らがレアル・マドリードのホームスタジアムでの試合観戦ですが、試合は夜なので日中はマドリード中心部まで出向き、小さな美術館へ立ち寄りました。

この日の体調は、前日に無理しなかったため良好でした。

お天気も良く、太陽がいっぱいでお出かけ日和です!

それでは、さっそく紹介していきましょう。

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Metro Tribunal駅

行き先は、ホテル最寄り駅から7駅の「Tribunal」。

ここから美術館へ向かいます。

この日は日曜日。
日曜日の南フランスは閉まっているお店のほうが多く、街の中心部でさえもひっそりとしていましたが、マドリード中心部はそれほどでもなく、観光客が集まるエリアはけっこう賑わっていました。

この通りは静かでした。

路地巡りは、ヨーロッパ旅の魅力のひとつ。

路地を歩いていると、そこで生活している人々の様子を垣間みることができます。

そして、マドリードは犬を散歩している人が多かったです。

この街は、犬が暮らすのにも快適な都会という印象を抱きました。

ロマン派美術館

小さな美術館に到着しました。

周囲の建物にとけ込みすぎていて、ボーッと歩いていると通りすぎてしまいそうです。

美術館の入り口は、こちらです。

日曜日なので、入館料は無料でした。

ですが、このようにチケットを発券してくれました。

訪れた記念にもなるので、チケットの半券を残しておいてよかったです。

そして、英語とスペイン語が選べるパンフレットを渡されました。

この美術館を訪れたいと思ったのは、マドリードに住んでいるInstagramのフォロワーさんの投稿がきっかけでした。

正直、プラド美術館とか行くより、こっちのほうが断然おすすめ!!!!

美術館のフォトジェニックさと、添えられたキャプションに強く反応してしまいました。

スペインの至宝「プラド美術館」よりおススメなんて、これは絶対に行かなければ!と、思ったのです。

まどり

プラド美術館の名画の数々には圧倒され、酔いしれ、とても感動しましたが、マドリード最大の観光地でもあるため人が多すぎました。

ダンナさん

パリのルーブル美術館はもっと凄いんだろうなぁ。

彼女、半年以上前からInstagramを全く更新していないので今現在マドリードに住んでいるのかどうかはわかりませんが、この時期によくコメントのやり取りをしていたので今回の旅で会いたかったです。

そんなわけで、「地球の歩き方 マドリードとアンダルシア」からの引用になりますが、ここで少し美術館について紹介させていただきます。

Museo del Romanticismo

(ロマン派美術館)

ベガ・インクラン侯爵をはじめとする個人コレクターの寄贈品などをもとに1924年に開館。

建物は、18世紀末の新古典主義建築の宮殿を19世紀に改築したもので、ブルジョワ階級の豪華な邸宅は当時の彼らの生活を今に伝えている。

大臣アントニオ・ガビエのマホガニーの椅子、イザベル2世のピアノなど当時の王侯貴族たちの愛用した家具調度品のほか、礼拝堂にはこの美術館で最も重要なゴヤの作品がある。

食堂や舞踏サロンなど館内をゆっくり歩きながら、当時の文化人たちが集った情景を想像し、19世紀の空気に浸ってみるのもいい。

マドリッドとアンダルシア&鉄道とバスで行く世界遺産〈2015~2016年版〉

ところで、この美術館、新古典主義建築の宮殿をロマン派美術館に改築するというのは面白い試みですね。

ここで備忘録も兼ねて「古典主義」と「ロマン主義」について少し紹介させていただきます。

古典主義

ヨーロッパでギリシャ・ローマの古典古代を理想と考え、その時代の学芸・文化を模範として仰ぐ傾向のこと。均整・調和などがその理想とされる。

絵画:ニコラ・プッサン、クロード・ロラン…など

音楽:ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン…など

ロマン主義

それまでの理性偏重、合理主義などに対し感受性や主観に重きをおいた一連の運動であり、古典主義と対をなす。恋愛賛美、民族意識の高揚、中世への憧憬といった特徴をもつ。

絵画:ゴヤ、ドラクロワ、ターナー…など

音楽:シューベルト、ショパン、シューマン、リスト、ワーグナー…など

それぞれに魅力がありますが、こうして改めて比較すると、私はどちらかといえば「ロマン主義」寄りかもしれません。

特に中世への憧憬がありますし、音楽においてはショパンとリストが好物です。

美術館に話を戻しますが、ここは写真撮影OKなので写真が撮り放題でした。

とはいえ入館料が無料の日曜日。

混雑というほどでもありませんでしたが、そこそこ人がいたので気を遣いながら撮影しました。

そして、館内を鑑賞する前に、コインロッカーにカメラを除いた荷物を預けます。

美術館ギャラリー

さて、いよいよロマンの世界へ。

ここからは、美術館の様子を写真で楽しんでいただけたらと思います。

ちなみに、ミラーレス一眼カメラとコンデジで撮った写真が混在しています。

美術館の入り口

美しい階段を登っていきます。

ボヤけてしまいましたが、古い時計と絵画が一緒に写っているお気に入りのひとつ。

デザインの参考にしたい色づかい

ここから数枚、インテリアやデザインの参考になるような色づかいの部屋に注目です。

補足ですが、下の写真のように絨毯が敷かれている間では、必ずこのグレーの絨毯が敷かれている所を歩いて鑑賞しなければなりません。

写真を撮るのに夢中になっていると、はみ出してしまいそうになりますが、少しでもはみ出すとすぐに係員から注意を受けます。

礼拝堂

ピンク色の壁の間を進んで礼拝堂のほうへ向かいます。

奥に見えるのが礼拝堂で、絵画は、ゴヤによる肖像画です。

Gregorio Magno(大聖グレゴリウス)

少し時間を過去に戻します。

こちらは、一昨年プラド美術館を訪れたときの写真です。

プラド美術館(2016年11月撮影)

プラド美術館の正面には、ゴヤの銅像が建っています。

ゴヤの名作の数々をプラド美術館で鑑賞したときは、とても感動しました。

館内の間取りが素晴らしい

この美術館、見せ方が素敵だなぁと感じた一枚です。

ピンクの壁の間の窓から、入り口のシャンデリアと別の間が見えて素敵ですね。

気になる絵

この絵が気になりました。

その中の一枚。
スペインらしい建物の装飾と奥に広がる街の風景に思わず見惚れてしまいました。

世界遺産の街「トレド」を訪れたときのことを思い出しました。

もし1日しかスペインにいられないのなら迷わずトレドへ行け

の、トレドです。

マドリードから鉄道で30分で行けます。

トレド(2016年11月撮影)

このトレドの風景写真、上の絵と少し似ているような気がしませんか!?

舞踏の間

美術館の中で最も華麗な「舞踏の間」。

華麗で美しすぎてため息がでます。

まどり

人が通りすぎる瞬間が写真にうつってしまいました。

こちらは、「舞踏の間」の美しいハープとピアノです。

舞踏の間のハープ
舞踏の間のピアノ

どんな音色が出るのか、想像しただけで鳥肌がたちますね!

STEINWAY & SONSのピアノ

STEINWAY & SONS(スタンウェイ&サンズ)のピアノ

こちらは、1860年製の「スタンウェイ&サンズ」のピアノです。

譜面台の美しさに目を奪われました。

まどり

どんな音色が出るんだろう!

ダンナさん

これは、ぜひとも聴いてみたいものだね!

STEINWAY & SONS の公式サイトはこちら

家族が集う食堂

こちらは食堂の間ですが、この場所がいちばん優美で美しいと思いました。

ミュージアムショップで販売されているポストカードも、これがいちばん売れているようでした。

自分たちの分と、友人へのお土産用に数枚購入しました。

寝室

こちらは、ロマンティックな寝室です。

華麗だけど華美すぎないところが素敵ですね。

ミニチュアのおうち

手前の黒い椅子に目を奪われてしまいますが、奥でジッと何かを見つめている人たちがいます。

ミニチュアのおうちです。

子どもの目の高さにあるのが面白いですね。

ミニチュアのおうち、ダンナさんがジオラマ・ミニチュア・情景模型の類が大好きなので、たくさん写真を撮っていました。

全部をブログに載せたら大変なことになるので、そのうちの2枚だけを紹介させていただきます。

しばらく窓をのぞいていると、当時の人々の生活をみているようなタイムスリップ感を楽しめます。

その他

天井の装飾、壁のレース、ブルーの照明も美しいですね。

まどり

この美術館、本当に何もかもが美しいのです。

こちらは、ビリヤード台です。

ここも人気があるのか、人が集まっていました。

こちらもまた寝室ですね。

どの部屋も、絵や家具、小物類ひとつひとつをじっくり眺めていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

こちらは闘牛の絵画ですが、陰惨な光景ですね・・・。

まどり

スペイン大好きですが、闘牛だけは苦手デス。

窓の向こうには中庭が見えます。

ステンドグラスとアイアンの装飾が綺麗でした。

美術館の様子は、ここまでです。

鑑賞を終えてからトイレに寄りましたが、綺麗なので安心して利用できます。

ミュージアムショップ

ミュージアムショップは、美術館を訪れたときの楽しみのひとつです。

ここでポストカードを数枚購入しました。

こちらには、気になる本がたくさん並べられています。

真ん中の「MADRID」の本の写真とフォントに一目惚れしてしまいました。

カフェ(Café del Jardín)

※ 上の写真は美術館内のものです

私たちは寄りませんでしたが、美術館を楽しんだ後は、これまたロマンティックな空間で美味しいコーヒーと自家製のケーキを堪能できます。

営業時間は美術館の開館スケジュールと同じ。

カフェへの入り口は無料なので、カフェのみの利用も可能です。

まどり

美術館に入場する必要はありません。

次に訪れた際には、カフェも利用したいと思いました。

アクセス

住所

Calle de San Mateo, 13, 28004 Madrid, España

地下鉄最寄駅

Tribunal(トリブナル) から徒歩5分

地図

案内

公式サイト(スペイン語)

開館時間:

11月1日 – 4月30日
火-土 9:30 – 18:30 / 日・祝 10:00 – 15:00

5月1 – 10月31日
火-土 9:30 – 20:30 / 日・祝 10:00 – 15:00

閉館:

毎週月曜、1月1日、6日、5月1日、12月24日、25日、31日

入場料:3€

※ 以下の入場は無料

  • 土曜日14時以降
  • 日曜日
  • 5月18日、10月12日、11月16日、12月6日
  • 18歳以下、65歳以上

あとがき

美術館の中庭

とにかく華やかで美しい美術館で写真映えもするため、小さな美術館であるにもかかわらず、観てまわるのにかなりの時間を費やします。

しかも、これだけ素敵な美術館なのに日本ではあまり知られておらず、静かに館内を鑑賞できるのでとてもおススメです。

プラド美術館より良いかどうかと聞かれるとスケールが違いすぎるので何とも言えませんが、落ち着いた雰囲気の中でゆっくり芸術鑑賞をしたいかたには、このロマン派美術館のほうが楽しめると思います。

小さな美術館なので、美術館巡りもいいですね。

平日は入場者がとても少ないようなので、芸術鑑賞をしながらゆっくり写真を撮る時間もあると思います。

私たちも、次は平日に訪れたいと思いました。

次はレアル・マドリードのスタジアムに・・・。

と、言いたいところですが、その前にもう1記事挟みます。

サッカーファンのかた、もう少しお待ちくださいね。

まどり

数あるブログの中から、当ブログを訪れていただきありがとうございました。

ダンナさん

¡Hasta luego! (またね)

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