
¡Hola! Madoriです。
マドリード街歩きの続きです。
滞在7日目は、地下鉄でマドリード中心部まで出かけ、街歩きを楽しみました。
実は、この7日目がマドリード街歩きのクライマックスです。
この日は、歴史を感じられる観光名所をいくつか巡りましたが、それ以外にも魅力的な場所にたくさん出会えたので、7日目も数回に分けて紹介しています。
7日目に訪れた主な場所
- マドリード王宮
- デボー神殿
- サン・ミゲル市場
- モンターニャ公園
今回は、マドリード観光のなかでも特に思い入れのある、伝統や風格が感じられる場所を紹介いたします。
- マドリード王宮
- アルムデナ大聖堂


クラシックなカフェレストラン「カフェ・デ・ロス・アウストリアス」


サン・ミゲル市場から4分ほど歩き、マドリード王宮近くの、Plaza de Ramales(ラマーレス広場)を通りかかりました。



この豪華な建物が目印です。


建築散歩好きのかたであれば、きっとスーッと吸い込まれてしまうはず。
この建物は何だろうと思ったら、地中海料理店でした。
Café de Los Austrias(カフェ・デ・ロス・アウストリアス)
Austria(アウストリア)は、オーストリアのことを指します。



え?地中海料理店なのにお店の名前がオーストリア!?



面白そうなお店だね!入ってみよう。
ここまでもよく歩きましたが、ここから更にたくさん歩きます。
王宮、大聖堂方面に向かう前に、ゆっくり過ごせるカフェで美味しいコーヒーをいただきながら歩き疲れた足を休めます。
店内は空いていたので、すぐ席に案内していただき、私たちはコーヒーを注文しました。


しかもこのコーヒー、普通に美味しいのに1杯1.5€(180円)でした!
1€ = 120円で計算
しかも、このようにクラシカルで贅沢な空間です。





なるほど、このインテリアは確かにオーストリア風かもしれない。



オーストリアには行ったことがないけれど、確かに雰囲気がそんな感じだね。
このカフェレストランは前回滞在のときにも訪れましたが、あまりの居心地の良さと店内のインテリアの素敵さに惚れ込んでしまい、再びお邪魔したのでした。
前回滞在のときはお客さんがそこそこ入っていましたが、今回はランチタイムでもなくディナータイムでもない微妙な時間帯だったため、このとおり貸切状態です。


こちらは、前回マドリードに滞在した時の店内の様子です。


お客さんの年齢層はかなり高めで、とても静かな空間が保たれていました。
ひとりで本を読んだりノートPCを持ち込んで仕事をするのに最適かもしれませんね。
都会の喧騒を逃れてゆっくり過ごしたいかたにも大変おすすめです。
実は、本当はあまり教えたくない場所だったりします。笑
そして、このカフェで嬉しい出来事がありました。
ウエイターさんが私たちの席にオーダーを取りにきた際に少し会話をしたのですが、なんと!このようなことを聞かれたのです。



マドリードに住んでいるの?(スペイン語)



は、はい!(スペイン語)



いや、違うでしょ!
私は早口のスペイン語が聴き取れないとき、yesマンの如く反射的に「Sí(スィ=はい)」と応えてしまう癖があるのですが、ダンナさんがすかさず「No,Somos de japón.(いいえ、私たちは日本から来ました。)」と、訂正しました。
この「Sí」と応えてしまう癖が出てしまうということは、まだまだ語学力が足りないということですね。
フランスでも「Oui(ウィ=はい)」と言ってしまわないように気をつけなければ・・・。
ですが、短い期間でも「暮らすような旅」を意識している私たちにとって、「マドリードに住んでいるの?」と聞かれたことは最大の褒め言葉のように響いたのです。



一生忘れられない思い出になりました。
同じ街に滞在して7日目にもなると、街にも慣れて自然体で過ごせているのが現地の人にも伝わるのかもしれませんね。
ダンナさんの髭も良い感じに伸びてきて、目元が日本人離れしているため、確かにスペイン人に見えなくもないかな!?笑
私も、滞在初日よりヘアスタイリングに費やす時間が減り日を追うごとにラフになっていました。



アイメイクは日に日に濃くなってきたけどね!



スペイン女性のアイメイクが濃いから、すっかり影響受けちゃった。
観光客に見えないというのは安心感もありますね。
特に今回の滞在は、変な視線やスリやタカりに遭遇することが殆どなかったように思います。
前回滞在前半のときは、アトーチャ駅構内でカフェをしていたときに面と向かって「Money !」と手を出してくるタカりにビックリしました。
そのときは、観光客オーラがたくさん出ていたのだと思います。
ダンナさんがキッパリ「No. 」と言ってくれたおかげでそそくさと去っていきましたが、私一人だったらきっと癖で「Sí」と応えてお金を渡してしまいそうです。
思い出話で引っ張ってしまいましたが、このカフェレストランはマドリード滞在の定番となりそうです。
王宮周辺のお洒落なバルやカフェ


前回滞在(2016年11月)のときに撮った写真ですが、王宮へ向かう途中で素敵なバルやカフェをよく見かけました。
中には入っていないので、写真だけ載せておきます。
上の写真のお店は、「El Anciano Rey de los Vinos(エル アンチャーノ レイ デ ロス ビノス)」。
伝統的なスペイン料理とワインが楽しめるお店です。
11月のスペインはとても寒かったので、さすがにテラス席にはお客さんがあまりいませんでした。
こちらは、アルゼンチン料理「Restaurant De María Ópera(レストラン ディ・マリア オペラ)」。


レストランの前の椅子に座るセニョーラが絵になりますね。
こちらは、シックな外観のバル「Café Vergara(カフェ ベルガラ)」。


傘が閉じていますが、赤く見えるのはスペインビール「mahou(マオウ)」 のロゴです。
こちらは、「CAFE DEL REAL(カフェ・デル・レアル)」。


そういえば、王宮周辺には「Real(レアル)」という店名の看板がけっこう目につきました。
Real(レアル)
スペイン語で、王立・王朝のこと。
英語でいうと「Royal(ロイヤル)」で、スペインサッカーのリーガ・エスパニョーラにおいてレアル・マドリード、レアル・ソシエダ、レアル・ベティスなどクラブ名に冠されています。
こちらは、とてもお洒落な看板ですが、Tabernaは居酒屋(バル)を意味するので、単純に訳すと「王立居酒屋(バル)」ということになりますね。笑


前回マドリードに滞在した時に撮ったカフェやバルの写真は、以上になります。
マドリードの騎馬警官


話を今回の滞在に戻しまして、カフェから王宮方面に歩いていくと、アルムデナ大聖堂が見えてきました。
そして、王宮周辺を衛護する騎馬警官の姿があちこちにみえます。


小さな子どもが、「カバーリョ!カバーリョ!」と、喜んでいてとても可愛らしかったです!
Caballo:カバーリョ=馬
女性の騎馬警官も見かけました。



凛とした姿に惚れぼれしました。


こちらの騎馬警官も、並んでいる姿が絵になりますね。


防弾チョッキを着用している騎馬警官もいました!


マドリードの街に平和が保たれているのは、騎馬警官の存在も大きいと思いました。
Catedral de la Almudena(アルムデナ大聖堂)


前置きがやたらと長くなり申し訳ありませんが、ようやくここから本題の大聖堂に入ります。
大聖堂の正式名称は、以下のとおりです。
Cathedral de Santa María la Real de La Almudena
カテドラル・デ・サンタ・マリア・ラ・レアル・デ・ラ・アルムデナ
アルムデナ大聖堂は、マドリードの守護聖母「アルムデナ」が祀られています。
着工から110年を経た1993年6月15日、20世紀に唯一ローマ法王によって献堂式が行われた大聖堂として話題を集めました。
こちらは、大聖堂が最も美しく見える、北東角からの眺めです。


大聖堂のすぐ反対側に建つ王宮のグレーと白のファサードに合うように、ネオクラシカル様式の外観にしたとのことです。
2004年5月22日、アストゥリアス公フェリペ(のちの国王フェリペ6世)と民間出身のレティシア妃の挙式が、このアルムデナ大聖堂で行われました。
確か、ふたりの結婚にはレティシアが民間出身であることで、国王フアン・カルロス1世夫妻に猛反対されたのだとか。
レティシアが王室に入る前の職業はジャーナリスト。
スペイン国営放送「テレビション・エスパニョーラ」にも出演していたようです。
そういえば、数ヶ月前からフランスとスペインの国営放送を毎日視聴しているのですが、スペイン国営放送のジャーナリストの女性は美人さんが多いです。
とある著者によると、フェリペは、「彼女と結婚できないのなら王冠を捨ててもいい」と、断言し、国王夫妻を納得させたそうです。
また、レアル・マドリードが優勝したときに選手、監督・コーチ、クラブ幹部が優勝トロフィーとともに訪問する場所でもあります。
この大聖堂は写真で観るよりずっと美しく、王宮がすぐ目の前にあるにもかかわらず大変存在感があります。
とにかく大きく、荘厳な雰囲気を感じとることができます。
こちらは、首が痛くなるほど見上げた大聖堂の美しい姿。




下の写真は、前回マドリードを訪れたときに撮ったものです。


Gran Vía(グラン・ビア)方面から歩いて15分のあたりで、突然この大聖堂がドーンと現れたときには、ビックリしすぎて、思わず「わー!」っと声が出てしまったのでした。
実は、アルムデナ大聖堂の名を知ったのは、前回滞在の帰国後だったのです。
「この建物は何だろう?」という発見がなければ、大聖堂と王宮方面に足を運ぶことはなかったかもしれません。
Palacio Real de Madrid(マドリード王宮)


小高い丘に建つ美しい白い石の宮殿「Palacio Real de Madrid(マドリード王宮)」。
今回は、訪れたのが遅い時間だったため閉館しておりました。
オフシーズンは18:00閉館


大聖堂も王宮も中には入っておらず、外観のみ鑑賞しました。
この写真は、門の隙間から奥にみえる宮殿を撮影したものです。
訪れるのは2度目なのに、王宮の外観があまりにも美しく、いろいろな角度から何枚も写真を撮りました。


18世紀初め、ヨーロッパ中を巻き込んだスペイン王位継承戦争の後、ハプスブルク朝に代わりフランス・ブルボン朝が始まりました。
フランス、パリ郊外のヴェルサイユ宮殿で生まれ育った初代国王フェリペ5世が火災を機に、今の王宮の建設を命じました。
どことなくフランスの色が感じられるのは、その影響も大きいのでしょうね。


この王宮の切り取りは、写真素材に使いたいほどお気に入りです。


王宮を背景にした写真はとてもフォトジェニックだなぁと思っていたところで、タイミングよくポーズをとったウエディングドレス姿の女性を見かけました。


花嫁さんだったのか、モデルさんだったのかはわかりませんが、とても美しい女性でした。
このような美しい場所でウエディングドレス姿が撮影できるなんて素敵ですね。
いつか私も自分のウエディングドレスを持っていって王宮前で撮影しようかな、などと考えてみたりしました。



その前に痩せなきゃ〜。
あまりジロジロ見るのも失礼なので遠目から1枚撮るだけにとどめておきました。
話を王宮の歴史に戻しますが、1764年にはカルロス3世がこの宮殿に移り住み、以後、先代のアルフォンソ13世が第2次共和政府樹立とともに追放されるまで、歴代の国王が住まいとしてきました。


なお、現国王夫妻はマドリード郊外の宮殿で暮らしており、現在は公式行事などに使用されているそうです。


夕陽の光で飛んでしまいましたが、庭園もとても美しいです。


王宮の庭園周辺をもう少しゆっくり散策したかったのですが、陽が落ちる前に訪れたい場所があるため通りかかっただけでした。


マドリード王宮ギャラリー


こちらは、前回(2016年11月)訪れたときのマドリード王宮です。
白く美しい王宮が、真っ青な空によく映えていたので、ギャラリーとしてこの場に載せておきましょう。








Plaza de Oriente(オリエンテ広場)


王宮と王立劇場に挟まれているのは、「Plaza de Oriente(オリエンテ広場)」です。
写真の右に、広場を取り巻くように置かれた白い石像群が、全部で20体あります。
これらは、西ゴート王国とイスラム支配期のキリスト教国の王たちの像です。
こちらは、広場中央に建つフェリペ4世の騎馬像で、騎馬像の奥には、「Teatro Real(王立劇場)」が見えます。


イスラム風のモスクのような建物もみえますね。


この広場もささっと写真を撮って通りかかっただけでしたが、次に訪れたときにはもう少し時間をかけて巡りたいと思いました。
辺りを見渡すと、空が綺麗な広大な景色がありました。





これが都会、首都の中心なのかと驚くばかり。



改めて、マドリードは美しい街だと思ったよね。
こちらには人が大勢集まっていますが、きっと、門の奥に見える美しい景色にウットリしているのでしょうね。


こちらは、カメラのホワイトバランスを変えて撮った写真なのですが、夕暮れ前の空に王宮のシルエットが美しかったです。


夕暮れ時のマドリードの美しさにすっかり魅入ってしまいましたが、空が明るいうちに次の場所へ移動しなければなりません。
地図
前回紹介したサン・ミゲル市場から王宮周辺を散策したルートです。
地下鉄最寄駅:Ópera(オペラ) 徒歩7分
まとめ
実は、王宮周辺、初めてスペインを訪れたときにはあまり興味がなかったのです。
本音を言いますと、マドリードの街にそれほど興味がなかったと言っても過言ではありません。
マドリードを訪れようと思った第一目的は、レアル・マドリードの試合観戦でした。
観光のメインは世界遺産の古都トレドで、マドリードはプラド美術館で名画を堪能し、あとはサン・ミゲル市場などで美味しいスペイン料理が食べられたらいいなぁというくらいの思いだったのです。
「スペインといったら、やっぱりバルセロナのサグラダファミリアとアンダルシア地方だよね!」と、思っていた私は、なぜレアル・マドリードというクラブチームがバルセロナやアンダルシア地方ではないのだとブツブツ言っていたくらいです。
ところが、すっかりマドリードの街が大好きになって帰ってきました。
スペイン語を勉強し始めたのも、前回の帰国後でした。



これはまた再訪しなければならない!
念願が叶い、更にマドリードの街が好きになり、遂には住んでみたいと感じるほどに思いは募るばかりです。
特に王宮周辺は、サン・ミゲル市場同様に私の定番スポットになりました。
最後に、王宮と大聖堂が綺麗に並んだ写真で締めくくります。


次の記事で、この景色が美しくみえる場所を紹介いたします。
残り少なくなってきましたが、引き続き暮らすように旅するマドリードをお楽しみいただけると幸いです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



¡Hasta luego! (またね)



