
¡Hola! Madoriです。
今回は、美味しいピンチョス屋さんでランチをしたときの様子と、400年前からある屋外古本屋「サン・ヒネス書店」とその周辺、また、マドリードの定番観光地を少し紹介します。
訪れた場所が多いので、先ずはここに一覧にしておきましょう。
訪れた場所
- ピンチョス屋さん「ORIO Madrid Fuencarral」
- サン・ヒネス書店(Librería San Ginés)
- サン・ヒネス教会(Iglesia de San Ginés)
- チョコラテリア・サン・ヒネス(Chocolateria San Gines)
- マヨール広場(Plaza Mayor)
- サンミゲル市場(Mercado de San Miguel)
- プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)
- 0 km地点を示すプレート(Kilometre Zero)
- 熊とヤマモモの像(El Oso y el Madroño)
- レアル・マドリードオフィシャルショップ


ピンチョス屋さん「ORIO Madrid Fuencarral」


「ロマン派美術館」から歩いて4分ほど歩いた場所にあるお店が、今回ランチを食べたお店「ORIO Madrid Fuencarral」です。
スペイン名物のピンチョスがいただけるバスク料理レストランです。
ピンチョス
小さく切ったパンに少量の食べ物がのせられた軽食のことである。名称はかつては食材を串や楊枝でパンに刺して留めていたことに由来しているが、串や楊枝を用いないものもピンチョ(ス)と呼ばれる。タパの一種であり、現在はタパの同義語としてもつかわれる。
パンにのせる食材は何でもよいが、バスク料理でよく用いられる魚(とくにメルルーサ、タラ、アンチョビ、ウナギの稚魚もどき)、トルティージャ、肉詰めピーマン、コロッケなどであることが多い。
バールでトレイにのせられているピンチョスは自分で串を抜き、上記のワインやビールを飲んだり、友人と話しながら立ったまま食べるのが一般的である。どの店も異なる料理には異なる串を用い、勘定には串を数えると考えられているが、実際には串の長さを変えたり、串に異なる色のキャップをはめるバールもある一方、必ずしも串の本数や形状で勘定をするのが一般的というわけではない。
こちらが、お店の入り口になっています。


モダンな雰囲気のバルですね。
このお店は、旅番組「2度目のマドリード」のバル巡りで知りました。
[blogcard url=”http://www.nhk.or.jp/2ndvisit/madrid/”]
お店はカウンター席とテーブル席がありましたが、いずれも満席。
そこで私たちは、カウンター席がちょうど空いたので、カウンターで立って食べることにしました。
疲れてはいたので本当はテーブル席で食事をしたかったのですが、現地の人のようにバルで立ったまま食べるのにも憧れていたのでヨシとしました。
そして、このお店のピンチョスが目当てだったので食べられるだけでもいいかなぁと思ったのです。
写真のカウンターに乗っているのがピンチョスです。


ピンチョス×1
2.1€ ≒ 256円
ピンチョスが食べられるバルでは、最後に爪楊枝の数でお会計をするスタイルになっています。
したがって、爪楊枝は絶対に捨ててはいけません。
お腹がペコペコで食べたピンチョスの写真を撮り忘れましたが、サーモンのピンチョスと生ハムのピンチョスが特に美味しかったです。
生ハムのピンチョスが取りづらい場所にあったのですが、近くにいたスペイン人カップルに声をかけたら笑顔で取ってくれました。
もちろん、「Gracias(ありがとう)」のお礼も忘れずに。
このようなコミュニケーションが何より楽しいし思い出に残りますね。
と、するとテーブル席が空きました。
やはりテーブル席でゆっくりピンチョスをいただきたいと思い、即座に私たちはテーブル席に移動しました。
ところが、テーブル席の居心地の良さと空腹が重なり、小腹を満たす程度にするつもりがたくさん食べてしまいました。
バル巡りをするつもりでしたが、このお店のピンチョスで既にお腹がいっぱいになってしまったのです。
少しつまんで次のお店へ移動というのは、やはり立ったままいただくスタイルのほうが合っているようですね。
バル巡りデビューは、まだまだだなぁと実感。
このお店はピンチョスが豊富で美味しいですが、自慢は「Sidra(シドラ)」というリンゴの発泡酒のようです。
Sidra(シドラ)
2€ ≒ 244円
フランスのCidre(シードル)と同じような飲み物です。
シードル好きにはたまりませんが、前日胃腸炎になってしまったので、用心のためアルコールは我慢しました(涙)。。。
すっかり和んだところで、そろそろお会計を済ませます。
先ほどにも書いたように、爪楊枝の数でお会計をします。



1(Uno ウノ)、2(Dos ドス)、3(Tres トレス)、4(Cuatro クアトロ)…。



店員さんの爪楊枝を数えるスピードの早さに驚き感動しました。
ピンチョス屋さん「ORIO Madrid Fuencarral」へのアクセス
ピンチョス屋さんの住所と地下鉄最寄駅を載せておきます。
住所
Calle Fuencarral, 49, 28043 Madrid,España
地下鉄最寄駅
- Chueca(チュエカ) から徒歩3分
- Tribunal(トリブナル) から徒歩4分
- Gran Vía(グラン・ビア) から徒歩5分
地図
サン・ヒネス通り(Pasadizo de San Gines)


美味しいピンチョスですっかりお腹が満たされた私たちは、ピンチョス屋さんから15分ほど歩いて次の目的地に向かいます。
タイルに描かれたサン・ヒネス教会の絵が見えてきました。
スペインの街中では、各通りに入るとこのようにプレートに通りの名前が記載してあります。
更に重要だった通りには、通りの名に関連した絵が描かれています。
この通りの名前です。
PASADIZO DE SAN GINES
(サン・ヒネス通り)
その名のとおり、この周辺には、「サン・ヒネス」と名のつく建物やお店が集まっています。
教会の前に、そのすぐ横にある、教会の名前と同じ古本屋さんを紹介させていただきます。
サン・ヒネス書店(Librería San Ginés)


今から400年前にできた、1625年から続く古いお店です。
昔からこの屋外に本を並べるやり方は変わっていないそうです。
中には、スペインで2〜3冊しか残っていないといわれるとても希少価値の高い本(1万€(100万円以上))も扱っているそうです。
その高価な本は、スペイン・サラゴサ地方で行われていた農業についての専門書で、主にサトウキビの栽培について書かれているようです。
よく観ている旅番組「世界ふれあい街歩き」で知りました。
[blogcard url=”https://www6.nhk.or.jp/sekaimachi/archives/arukikata.html?fid=130409″]
テレビでも話していましたが、そのような高価な本を外に置いちゃってもいいのでしょうか!?(笑)
そんな歴史あるサン・ヒネス書店は、とてもフォトジェニックだったので、写真を何枚も撮りました。
そのうちの何枚かを紹介させていただきます。


もう少し近づいてみましょう。
立ち寄った人たちは、みな真剣に見ています。


この写真のように、自分の部屋にも古本を並べた本棚を設けてみたいなぁと思いました。


こちらは、反対側から撮った写真です。
古本だけではなく、ポストカードも売っています。


マドリードの古い地図らしきものも発見しました。


古本は、南仏ニースを訪れたとき同様にあれこれ迷って結局購入できず、目の保養にしただけになりました。



やはり、帰国してから後悔しました。


サン・ヒネス書店では、記念にポストカードを購入しておいて良かったです。




サン・ヒネス教会(Iglesia de San Ginés)


こちらが、通り名のプレートに描かれていたマドリードで最古の教会「サン・ヒネス教会」です。
教会は前を通っただけで、中には入っていません。
撮った写真の枚数も、残念ながらこれだけです。


美しいトンガリ屋根が青い空に映えています。
チョコラテリア・サン・ヒネス(Chocolateria San Gines)


ガイドブックにも載っている、チュロスで有名な「チョコラテリア・サン・ヒネス(Chocolateria San Gines)」も、サン・ヒネス教会近くの通りにあります。
スペインで数あるチョコラテリアの中でも、チョコラテリア・サン・ヒネスは、1894年創業のマドリードで一番有名な老舗チョコラテリアです。
スペイン国内はもちろんのこと、日本の旅行ガイドブックにも必ずと言っていいほど紹介されており、国内外問わずその人気は別格で、老舗というだけではなくスペインで一番おいしいと言われているそうです。
ホットチョコレートは濃厚でとても美味しく、チュロスは軽くてクリスピーに揚げられているそうです。
ここのチュロスを食べるのを楽しみにしていましたが、店内は満席でこの通り並んでいます。


やはり、ガイドブックに載っているお店はどこも人が多いですね。
この日は夜にレアル・マドリードの試合観戦が控えていたため、あまりゆっくりもしていられず、今回の旅では諦めました。
ホテル近くに並ばずにチュロスが食べられるお店があるし、まぁ次の機会にしようとノン気な私たちでありました。
この周辺は雰囲気も良く、グルメと街歩きの両方が楽しめるのでとてもおススメです。


チョコラテリア・サン・ヒネスは、この1店舗だけで100年以上守られてきました。
ですが、2010年に海外初の出店となる東京の渋谷支店が存在していたことを最近知りました。
その1年後、2011年に閉店したそうで残念ではありますが、これまでマドリードの1店舗だけで100年以上守られてきた味なので、これで良かったのかな!?とも思います。



マドリードに行かないと食べられない。



そこに価値があるのかもしれないね。
それにしても、美味しそうなチュロスですね。
これを食べにまたマドリードを訪れなければなりません。
サン・ヒネス通りへのアクセス
「サン・ヒネス」と付く名の古本屋さんや教会、美味しいチュロスが食べられるチョコラテリアのある場所が、こちらの住所と地下鉄最寄り駅になります。
住所
Calle del Arenal, 11, 28013 Madrid,España
地下鉄最寄駅
Opera(オペラ) から徒歩4分
Sol(ソル) から徒歩5分
地図
マヨール広場(Plaza Mayor)


スペイン、マドリードに来たことを実感できる赤い建物で囲まれた広場、マヨール広場までやってきました。
「マヨール」とは、「広い」という意味を示します。
広場を取り囲む長方形の建物は、ハプスブルク家のスペイン王フェリペ3世の命により17世紀前半に造られました。
広場の中央に設置されているのは、フェリペ3世騎馬像です。
かつての広場は王家の仮面舞踏会や結婚式の披露宴、そして闘牛といったさまざまな行事が行われていました。
当時の市民たちはその様子をバルコニーから見物したといいます。
カトリック時代の魔女裁判も行われていたそうです。
マドリードで最初の市場が開かれたのも、このマヨール広場だったそうです。
今では毎週日曜日に開かれる切手や小銭の市をはじめ、12月のクリスマス市場など、さまざまな催しが開催されています。
そして、いつ訪れても多くの人で賑わっています。
この日は日曜日だったので、特に人が多かったです。
セグウェイに乗っている人を、発見してしまいました!


こちら北側は、国王や宮廷の人々が並ぶロイヤルボックスだったそうです。


マヨール広場の周辺には、 楽しいお店やカフェ、タパス屋さんもたくさんあります。
スペインのお店によくある、黒い看板が大好きです。
但し、このマヨール広場には怪しい人も多いので、スリや引ったくりに逢わないように気をつけましょう。
私はまだ海外でスリや引ったくりの被害にあったことはありませんが、このマヨール広場で少し不快な思いをしました。
観光地によくあるボードで、顔の部分だけに穴が開けられていて、そこに顔を合わせて写真を撮って楽しむアレです。
それは、フラメンコ衣装を着た女性と闘牛士姿の男性で、私はフラメンコのほうに立ち、顔をのぞかせてみました。
ウキウキな私はダンナさんに、「写真撮って〜!」と言い、撮ってもらうことに・・・。
そして、その場を後にしようとすると、遠くから年配の男性が私たちに向かって大きな声で叫びました。



Money(お金)!!!



え!?これお金とられるの?
お金を払わなければならないことに戸惑いましたが、怖かったので、おとなしく1€渡してきました。
そういえば、私がフラメンコの衣装に近づいて「写真撮って」と言ったとき、ダンナさんが眉間にシワを寄せて何となく嫌そう〜な表情をしていたんですよね。



なんか、嫌な予感がしたんだよね。



そういうことだったのかぁ〜。
納得はしたのですが、それなら、「やめたほうがいいよ。」くらい言ってくれてもいいのにと思いましたが、私があまりにも嬉しそうにしていたから言えなかったのだと思われます。
相変わらず空気の読めない女でゴメンよ、ダンナさんm(__)m
まぁ、1€なので大した額ではないですが、海外ではよくある話のようです。
あと、着ぐるみを着た人に「写真撮ってあげるよ」と言われたら、これも撮った後に「Money」言われますので、お金を払いたくない人は気をつけてくださいね。
サンミゲル市場(Mercado de San Miguel)
マヨール広場を後にして、近くにあるサン・ミゲル市場の前を通りました。
1916年に建設された歴史ある市場を改築し、マドリードの新しい観光スポットとして世界中の話題を集めています。
この市場については、滞在記を書き終えたら一つの記事にする予定なので、ここではサラッと写真のみ。
日曜日で満員電車並みの人で賑わっていたので、この日はトイレを借りただけでした。
旅の後半には市場内で食事をしたので、改めて紹介させていただきたいと思います。




夕飯に食べたスペイン風サンドイッチ


サン・ミゲル市場の近くにあるお肉屋さんで、スペイン風サンドイッチ「Bocadillo(ボカディージョ)」をテイクアウトしました。
ドングリしか食べていない黒豚「ハモン・イベリコ・ベジョータ」を挟んだボカディージョが、ビックリするほど美味しかったのです。
ちなみに上の写真のボカディージョ、写真だと分かりづらいですがとても大きいです。
スペインで何か食べるのに迷ったら、ボカディージョを買って食べるのをおススメします。
マドリード中心部の至るところにお店があるので、「とにかくお腹が空いた」「今すぐ何か食べたい」ときなどにもありがたいです。
そして、このクオリティで3.5〜4€ほどで買えるのもコスパ良し!
1人1個では食べきれないので、1個をダンナさんと二人で食べました。
そういえば、マドリード滞在2日目にも小腹が空いたときにボカディージョを食べました。


サン・ミゲル市場までのアクセス
マヨール広場からサン・ミゲル市場までのルート案内地図と、地下鉄最寄駅です。
地下鉄最寄駅
Sol(ソル)から徒歩3分
Opera(オペラ) から徒歩6分
地図
プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)
マドリード旧市街にある広場で「太陽の門」と呼ばれ、スペイン国道の起点となっている場所です。
マドリード観光の名所でもあります。
0 km地点を示すプレート(Kilometre Zero)


マドリード自治政府庁の玄関前にある、マドリードの定番スポットで、この地面に埋め込まれたプレートは、スペインの中心点を示す0㎞の表示です。
マドリードから放射線状に延びる国道の基点を表示しているものです。
スペイン各都市までの距離はここから計測されています。
日本でいうと、東京の日本橋のような場所でしょうか。



今、私たちはスペインの真ん中にいるんだ〜。
写真撮影スポットとしても知られており、このプレートと一緒に写真に収まる観光客の姿が、いつも多くみられます。
熊とヤマモモの像(El Oso y el Madroño)


マドリードで待ち合わをするときには、ぜひこの場所でいかがでしょうか!?
現在はこれだけ都会のマドリードですが、昔は森もあり熊もいたそうです。
かつてマドリードにはヤマモモの木が生い茂りその実を食べる熊の姿があったとのこと。
そこから、マドリード市の紋章にもなり、待ち合わせによく使われる場所にもなったそうです。
我らがレアル・マドリードのライバルチームでもあるアトレティコ・マドリードのエンブレムにも、この「熊とヤマモモの像」が使われています。
プエルタ・デル・ソルその他
その他に撮った、心に残った風景写真をもとに、歩いた場所を紹介させていただきます。
マドリードの路地裏


ヨーロッパで素敵な路地裏を見つけると、必ずカメラを向けてしまいます。
というより、素敵な路地を探しているといったほうがいいかもしれません(笑)
ミュシャの絵を発見!


マドリードの街を散策していたら、ミュシャの絵を発見しました!
ゆっくり観る時間はありませんでしたが、レンガ色の壁にミュシャの絵が溶け込んでとても美しかったのを今でも覚えています。
レアル・マドリードオフィシャルショップ


レアル・マドリードのオフィシャルショップを、ここでも見つけてしまいました!
スタジアムに大きなオフィシャルショップがありますが、マドリード中心部にもこちらのオフィシャルショップがあります。
インテリア用に小さなサッカーボールを購入したかったのですが、あいにくこのお店では売り切れだったのか取り扱っていなかったのか、残念ながら手に入れることができませんでした。
地下鉄 「ソル(Sol)」駅


マドリード街歩きを終え、そろそろホテルに戻り、夜の試合観戦に備えるとしましょう。
帰りは、中心部から近い地下鉄 「ソル(Sol)」駅から。
プエルタ・デル・ソルまでのアクセス
プエルタ・デル・ソルの地図と、地下鉄最寄駅です。
地下鉄最寄駅
- Sol(ソル) から徒歩1分
地図
さいごに


最後に、マドリードのお洒落なカフェに飾られていた綺麗なお花で締めくくります。
今回は、たくさんの場所を紹介したので、改めて一覧にしてみました。
訪れた場所
- ピンチョス屋さん「ORIO Madrid Fuencarral」
- サン・ヒネス書店(Librería San Ginés)
- サン・ヒネス教会(Iglesia de San Ginés)
- チョコラテリア・サン・ヒネス(Chocolateria San Gines)
- マヨール広場(Plaza Mayor)
- サンミゲル市場(Mercado de San Miguel)
- プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)
- 0 km地点を示すプレート(Kilometre Zero)
- 熊とヤマモモの像(El Oso y el Madroño)
- レアル・マドリードオフィシャルショップ
マドリードの街はバルセロナに比べて観光する場所が少ない、と言われることが多いですが、観光客が多すぎず歩きやすいことから、私は断然マドリードをおすすめします。
特に、この点ですね。
- 綺麗で開放感のある街づくりが素晴らしい
- 地下鉄や旧市街が臭わない
スゴイものを観る体験も素晴らしいことなのですが、やはり暮らすように旅したい方にはマドリードのほうが快適に過ごせそうな気がします。



最後まで読んでいただきありがとうございました。



¡Hasta luego! (またね)

